人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

エピストロフィー(ケニー・クラーク&セロニアス・モンク)

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 ビ・バップの発祥は40年代初頭にN.Y.のジャズクラブ「ミントンズ」のジャム・セッションからと言われるが、主催者でドラムスのケニー・クラークとピアノのセロニアス・モンクが「下手な奴を脱落させる難曲を作ろう」と共作したのがこの曲。レコードではクラークのバンドが46年9月に初演しているが、モンク版初演の方が有名。
[Thelonious Monk-Epistrophy]47.10.24
http://m.youtube.com/watch?v=Rgjh1lDRv90

 50年代半ばにようやく評価を確立したモンクの再演版は演奏ミス続出の珍ヴァージョンになった。
[Monk-same]57.6.26
http://m.youtube.com/watch?v=7AhJxtfcR8I

 ストレートなテナー・バトルの快演もある。
[Eddie'Lockjaw'Davis & Johnny Griffin-same]61.1.6
http://m.youtube.com/watch?v=eBmJ22_V__4

 おそらく最高ヴァージョンはこれだろう。リンクが貼れないので、ジャケットと名前だけ載せる。
[Eric Dolphy-Epistrophy]64.6.2

 ベーシストをリーダーとする、26分に及ぶ名演。
[Richard Davis-same]72.9.2
http://m.youtube.com/watch?v=RvBEFAWzdcA

 次のバンドは80年代ジャズに一石を投じた。
[The Lounge Lizards-same]80.7.29
http://m.youtube.com/watch?v=mFgO23NBaCU

 モンクを崇拝する大ヴェテランのデュオは、
[Steve Lacy & Mal Waldron-same]92.6.28
http://m.youtube.com/watch?v=D3hUwq6fMK0

 21世紀になってもこの曲は生きている。55年前のクラーク版とほぼ同アレンジなのが興味深い。
[Paul Motian-same]02.5.24
http://m.youtube.com/watch?v=NwMoOX_8Tz0