人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

本日休業

二週間ほど前に、年に一度の誕生日くらい前後は休もう、今年は満50歳とキリもいいし、と「更新お休みします」というような題で断り書きを載せ、四、五日は旧記事の再録を載せた。一応毎晩深夜日付変更とともに更新というのがこのブログ唯一の取り柄なので、休みと言っても何か載せないと看板に偽りありになってしまう。
そんなわけでその時は計画休みだったのだが、今夜は不調による臨時休みでございます。と言いながら言い訳だけは書いているではないかと糾弾されそうだが、こういう「だだ漏れ」的な文章なら別段考えなくても書けるので、まあ別腹みたいなものと思っていただきたい。

と言うと普段の記事は頭を使って書いていますとほのめかしているようできまりが悪いからそれも弁明しておくと、使えるほどの頭など持っていないから老いぼれの体力ふりしぼって書いているのだ。いわゆるガッツというやつ。これは一日の消費量は一定以上は逆立ちしても増えないので、職業ライター時代によくカンヅメとか美化して表現されるでしょう?いやいや、そんなきれいなものじゃないのです。電話一本呼びだされて出版社に出向き、編集部に空いている席を借りてレイアウト紙を記事単位で渡される。これとこれは今夜の最終まで、それとそれとそれは明日の朝一まで、あれとあれとあれとあれは明日の午後一までにお願いします。はい。カンヅメと言えるのはここまでで、翌日午後一になるとさらに翌日午後一までに三段階に入稿順位のある記事のレイアウト紙が上がってきているのだ。この時点で24時間不眠不休労働しており、さらにその翌日午後一には最終的にその翌日の翌日午後一の追加オーダーがあり、24時間不眠不休以降はカンヅメからタコ部屋と呼ぶの
が相応しい。72時間不眠不休労働でございます。

ああなると途中からはガス欠のまま坂道を下っていくようなもので、内容があるから記事があるのではなく記事枠があるから作文して埋める、という境地に達する。そうでもないと穴が空いてしまう。一行も書けなくなる。求められている記事のイメージだけで書いていくと説明すると、まるでシャーマニックな作業のようだが、文筆なんて証券取引や金相場のような実体のない詐欺行為だろう。実害規模が少ないのと足を洗いやすいだけだ。
と、体調悪いので乱暴な一文になりました。明日はまともに書きます。