人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

翻訳ソフトの受難

 翻訳ソフトで平易なはずの辞典の文章がどういう日本語になるか試してみた。アメリカ版ウィキペディアのサン・ラー(Sun Ra)というミュージシャンの項目で、全体はもっと長いが、概要(introduction)とディスコグラフィーのスタジオ録音アルバム(Discography-Studio Recording Albums)のみにした。全部だと小冊子一冊どころではない長さになりそうだから。
 ご覧いただければおわかりの通り、無茶苦茶な日本語になってしまっているので、機械翻訳というのはやはりちゃんと人が手直ししなければ駄目、というのがわかる。単純に固有名詞と一般名詞の区別すらつかないで直訳している。主語・述語・目的語の関係もおかしい。また逆に、機械翻訳というのはまともな言語感覚の人間なら絶対不可能な訳文を作成してくれるものだ。ここまで天然にいかれた日本語は、並みの人間ではそう簡単には書けない。突然、ですます調が混入してくるあたり、狙っているのではないかとすら思われてくるくらいだ。また、突然直訳どころか原語を出してきたり、まるで統一感ということを考えていない。アルバム・リストなんか滅茶苦茶なことになっている。これが人間であったら言語感覚に虫が湧いているとしか思えない。ちなみに「エル 土星」という単語が注釈なしに出てくるが、El Saturnというサン・ラー自身の自主制作レコード会社の名称で、エル・サターン、もしくはサターンと固有名詞として表記すべきで、機械翻訳ではこういう基本的な間違いが起こるという見本だろう。
 だが最近は機械翻訳に毛の生えた程度の翻訳ですら堂々と、名の知られた出版社から公刊されてもいる、という現状がある。原文を推測して解読しなければ正しく理解できないような訳文が平然とまかり通ってもいるので、あながち機械翻訳に苦笑してはいられない。ともあれ、今回はあえて手直しせずに機械翻訳を掲載してみた。いきなり「正式名ルSony'r Ra」ときますから、なんでルだけカタカナなんだよ、と突っ込んでいたら先に進めない。句読点の打ち方や文章の区切り方なども、普通なかなかこうはできない。外国人が書いたような日本語(ここまでひどくはないか)、または外国人には日本語はどんなにややこしい構文に見えるかを知る上で、大いに参考にしたいものだ。

[サン・ラー Sun Ra 概略]
サン・ラー(出生名ハーマン・プールブラント、正式名ルSony'r Ra、1914年5月22日 - 1993年5月30日)は多作だったジャズ作曲家、バンドリーダー、ピアノやシンセサイザープレイヤー、詩人や哲学者。
宇宙哲学、楽曲やパフォーマンスで有名。
彼は生まれた。バーミンガムアラバマ州で。
彼は1979年アラバマジャズの殿堂入り。
物議を醸す。
折衷的な音楽と非正統的なライフスタイルで。
地球ではなく土星で、太陽神Raが作った"宇宙"哲学と叙情的な詩を使って、複雑なペルソナを開発。
彼は先駆者。afrofuturismの。
彼は上記のすべての意識と平和を説いた。
彼は彼の誕生名を放棄し、Sun Raを名乗る(Raは太陽のエジプトの神である)。
そして彼のキャリアを通して、いくつかの他の名前を使用していました。
1950年代半ばから、サン・ラーは「アーケストラ」と活動。
刻々と変化する名前と柔軟なラインアップとアンサンブル。その様々な化身(マーシャル・アレン、ジョン・ギルモア、ジューン・タイソンなど)を介して。
それは、「彼のコスモ調教アーケストラ」、「ブルー・ユニバースアーケストラ」、「神話サイエンスアーケストラ」、「ジェットセットOmniverseアーケストラ」、および他の多くのバリエーションが、「太陽神話アーケストラ」と呼ばれた。
サン・ラーは、彼のアンサンブルの刻々と変化する名前は、彼の音楽の刻々と変化する自然を反映していると主張した。
彼の主流での成功は限定的だったが、SunのRaは多作レコーディングアーティストと頻繁ライブパフォーマーだった。彼の音楽は、キーボードのソロ+ビッグバンド 30以上のミュージシャンで、ジャズの全歴史に触れた。
ラグタイムから、ビバップにフリージャズ。
彼はまた、自由な即興をし、広範囲に使用させた早期のミュージシャンの一人だった。電子キーボードの。
[スタジオ録音アルバム]
1956 サン・ラーによるジャズ (別名サンソング) サン・ラーと彼のアーケストラ トランジション
1956 スーパーソニックジャズ ル・サン・ラーと彼のアーケストラ エル・土星
1956 喜びの音 サン・ラとアーケストラ デルマーク・レコード
1956年から1958年 訪問プラネットアース サン・ラーと彼の太陽アーケストラ エル・土星
1958年から1959年 Plutoniaのヌビア人 (別名ゴールデンストッキングと女性) サン・ラーと彼の神話科学アーケストラ エル・土星
1959 シルエットジャズ サン・ラーと彼のアーケストラ エル・土星
1959 Sunのプレジャーサウンド!! サン・ラーと彼のアストロインフィニティアーケストラ エル・土星
1959年から1960年 星間低ウェイズ (別名ロケットナンバーナイン) サン・ラーと彼の神話科学アーケストラ エル・土星
1960 プレザントムード運命 サン・ラーと彼の神話科学アーケストラ エル・土星
1960 休日のためソウルダンス サン・ラーと彼の銀河系アーケストラ エル・土星
1956年から1960年 プレイで天使と悪魔 サン・ラーと彼の神話科学アーケストラ エル・土星
1956年から1961年 私たちは、スペースウェイズトラベル サン・ラーと彼の神話科学アーケストラ エル・土星
1961 サン?ラーの未来サウンド (別名私たちは、将来的にある) サン・ラーと彼のアーケストラ サヴォイ・レコード
1961 悪人と美女 サン・ラーと彼の神話科学アーケストラ エル・土星
1962 外形寸法明日のアートフォーム サン・ラーと彼の太陽アーケストラ エル・土星
1962 太陽の秘密 サン・ラーと彼の太陽アーケストラ エル・土星
1962 新は何ですか? サン・ラー エル・土星
1963 ときに太陽が出てくる サン・ラーと彼の神話科学アーケストラ エル・土星
1963 メンタルセラピー用コズミックトーン サン・ラーと彼の神話科学アーケストラ エル・土星
1963 天使は愛の話すとき サン・ラーと彼の神話科学アーケストラ エル・土星
1964 存在の他の面 サン・ラーと彼の太陽アーケストラ エル・土星
1965 サン・ラー1巻の地動説の世界 サン・ラーと彼の太陽アーケストラ ESP-ディスク
1965 マジックシティ サン・ラーと彼の太陽アーケストラ エル・土星
1965 サン・ラー、巻二の太陽中心の世界 サン・ラーと彼の太陽アーケストラ ESP-ディスク
1966 奇妙な文字列 サン・ラーと彼のAstro- Infintyアーケストラ エル・土星
1966 モノレールや人工衛星、第1巻&第2巻 サン・ラー エル・土星
1968 継続 サン・ラーと彼のアストロインフィニティアーケストラ エル・土星
1967年から1969年 アトランティス号 サン・ラーと彼のアストロインフィニティアーケストラ エル・土星
1961年から1970年 そこミニッツ サン・ラーと彼のアーケストラ ブラストファースト
1962年から1970年 目に見えないシールド (別名ヤヌス、タイムズ明日の色調表示、第2巻、衛星はOuterspaceです) サン・ラーと彼の銀河系研究アーケストラ
1970 マイブラザーウインド サン・ラーと彼のアストロソーラーインフィニティアーケストラ エル・土星
1970 パープルムーンナイト サン・ラー エル・土星
1970 マイブラザー風巻(他者) サン・ラーと彼の太陽神話アーケストラ エル・土星
1971 太陽神話アプローチVOLS 1 + 2 BYG Actuel
1972 アストロブラック サン・ラー インパルス!
1972 規律27 サン・ラーと彼のアストロ銀河系インフィニティアーケストラ エル・土星
1972 スペースは場所です サン・ラー ブルー・サム・レコード
1972 スペースはプレイス(サウンドトラック)です サン・ラーと彼の銀河系ソーラーアーケストラ
1972 クリスタル・スピアーズ サン・ラー
1972 シンバル サン・ラー
1953年から1973年 ディープパープル バイオリンスタフ・スミスをフィーチャーサン・ラーと彼のアーケストラ エル・土星
1973 宇宙雇用庁 サン・ラーと彼の銀河系アーケストラ
1973 未知の世界への道 サン・ラーと彼のアストロインフィニティアーケストラ インパルス!
1973 優しい愛 サン・ラーと彼のアストロインフィニティアーケストラ 証拠ミュージック株式会社
1976 コスモス サン・ラー コブラ
1977 いくつかのブルースバット・ノットブルーだカインド サン・ラー エル・土星
1977 ソロピアノ第1巻 サン・ラー 即興アーティスト
1978 新たなステップ サン・ラー・カルテット ホロ
1978 他の声、その他のブルース サン・ラー・カルテット ホロ
1978 ビジョンズ サン・ラーとウォルト・ディッカーソン スティープルチェイスレコード
1978 Lanquidity サン・ラー フィリージャズ
1978 ディスコ3000 サン・ラーと彼のアーケストラ エル・土星
1979 神話の世界の サン・ラー フィリー・ジャズ
1979 Omniverse サン・ラー エル・サターン
1979 木星 サン・ラーと彼のアーケストラ エル・土星
1979 奇妙な天体の道 サン・ラーアーケストラ ラウンダー・レコード
1979 私は、ファラオ サン・ラーと彼のアーケストラ
1979 眠れる森の美女 サン・ラーと彼のアーケストラ エル・土星
1979 太陽の向こう側 サン・ラーと彼のアーケストラ スウィート地球レコード
1979 神は愛エヴァーできる以上です サン・ラーと彼のアーケストラ 土星72579
1980 オーロラ サン・ラー エル・土星 10480
1982 ルシファーとファイアサイドチャット サン・ラーと彼の宇宙アーケストラ 土星研究B1984SG-9
1982 天体の愛 サン・ラーと彼の宇宙アーケストラ エル・土星 19842
1982 核戦争 サン・ラーアーケストラ Yレコード
1986 ブルーリフレクションズ サン・ラーアーケストラ ブラックサン
1986 アフター・アワーズ サン・ラーアーケストラ ブラックサン
1988年から1989年 どこか別の場所 サン・ラー ラウンダー
1989 ブルーディライト サン・ラー A&Mレコード
1990 パープルナイト サン・ラー A&Mレコード
1990 マヤの神殿 サン・ラーアーケストラ ブラックサン
1993 プレアデス星団 サン・ラーと彼のアーケストラ レオレコード