人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

追悼・オナマンのイノマーさん逝去一周忌

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オナニーマシーン - チンチンマンマン (from the album "彼女ボシュー", Loft Record, 2002) : https://youtu.be/f4p73ROKZbE

 日本の誇る21世紀のロックバンド、通称「オナマン」ことオナニーマシーンのヴォーカル、ベーシストのイノマーさんが亡くなって一周忌を過ぎました。結成以来20年の活動を行ってきたオナニーマシーンは解散を表明していませんが、イノマーさんの闘病以来事実上活動休止状態にあり、またリーダーだったイノマーさんの逝去、昨今の情勢によって日本語版ウィキペディアでは「活動期間 : 1999年 - 2019年」とされています。イノマーさん、オナニーマシーンについては、イノマーさん逝去後の日本語版ウィキペディアからそのまま孫引きさせてご紹介に代えさせていただきます。遅ればせながら、故人の冥福を心よりお祈り申しあげます。ちなみに日本語版ウィキペディアには「オナニーマシーン(オナニー機械)」とは晩年の同題エッセイにおける三島由紀夫の造語であることに触れられておりません。一筆つけ加えさせていただく次第です。

イノマー

日本のミュージシャン
(この項目には性的な表現や記述が含まれます。免責事項もお読みください。)
 イノマー(1966年11月27日 – 2019年12月19日)は、日本のロックバンド、オナニーマシーンのヴォーカル兼ベース担当。元音楽情報雑誌編集者。特殊分泌家。東京都北区出身。本名猪股昌也(いのまた まさや)。

◎来歴
 駒澤大学法学部卒業後、オリコンに入社。『オリコン・ウィーク The Ichiban』(後の『オリ★スタ』)の編集長に29歳の若さで就任。その後、紙面ではサブカルチャー、あるいはマニアックでエロかつ下品な文体・内容に満ちたコーナー等を担当。紙面において裸体を晒したなどで副編集長に降格。その後も昇進・降格を経験し、最終的には副編集長。音楽雑誌らしくない、その毒に満ちた個性的な記事はオリコンの顔でもあった。オリコン在籍時からラジオ番組などに出演し、他社の出版物である『インディーズ・マガジン』(当時リットー・ミュージック発行)にも寄稿した。長らく猪股をかばい、可愛がっていた小池聰行が死去した2001年に独立。しばらくオリコンに寄稿するも、誌面リニューアルにともない疎遠になる。その後は編集・執筆活動と共に、バンド活動をメインとする。
 AV鑑賞とオナニーが趣味。結婚を2度経験するが、いずれも妻に浮気されて離婚。その後は独身であった。音楽・お笑い関係の飲み友達が多く、その交友関係は広かった。
 2005年にはソフト・オン・デマンド(SODクリエイト)よりAV監督デビュー(タイトルは『素人お嬢さんに色々わがまま言ってオナニーさせてもらいました 〈下北沢編〉 オナニーマシーンイノマー狂い咲きオナニー・ロード』)。常日頃から原稿のネタにしていたAVの中でもソフト・オン・デマンドの大ファンを公言しており、同社よりAV監督デビューのオファーがあったという。その後監督を務めたことはないが、2004年クリスマス・イブに行われたライブの来場者プレゼントDVD(イノマー銀杏BOYZ峯田和伸の対談、演奏)をSODで作成したり、オナニーマシーン初のDVD『裸の大将〜野に咲くバカのように〜』のパッケージデザインをSODの関連会社のSODアートワークスが手がけるなど、交流は続いていた。

◎闘病
 2018年7月に口腔底癌で、余命3年と宣告されたことを公表した。手術前受けた担当医の説明では、舌の3分の2を切除と言われていたが術後、目が覚めたら全部切除されていた。
 2019年7月に口腔底癌が転移し、再発したことを公表した。
 2019年12月19日2時50分、自宅で身内に看取られ死去。53歳没。戒名は「性春昌幸信士」(せいしゅんしょうこうしんじ)である。通夜と葬儀は近親者のみで執り行った。
 イノマーの没後、テレビ東京系のテレビ番組「家、ついて行ってイイですか?」でイノマー事実婚関係にあった夫人が番組の取材に応じ、夫との出会いや闘病生活の様子などについて語った。

◎著書
『ドーテー島』たかだ書房 2002
イノマー&ミネタの「真夜中のふたりごと」』ミネタとの共著 宝島社 2002
『恋のチンチンマンマン』たかだ書房 2004
ふたりごと』ミネタとの共著 たかだ書房 2005
(以上日本語版ウィキペディアより)

オナニーマシーン

日本のバンド
(この項目には性的な表現や記述が含まれます。免責事項もお読みください。)
 オナニーマシーンは、日本のパンク・ロックバンド。通称:オナマシ。「ガラスの中年」「全裸の妖精たち」を自称した。

オナニーマシーン
◎出身地 : 日本
◎ジャンル : ハードコア・パンク、青春パンク
◎活動期間 : 1999年 - 2019年
◎レーベル : ソニー・ミュージックエンタテインメント、ロフトレコード
◎公式サイト : オナニーマシーン公式サイト
◎メンバー : オノチン、ガンガン
◎旧メンバー : イノマー

●概要
 1999年12月24日、当時出版社の中堅サラリーマンだったイノマーによって結成された。楽曲の歌詞やタイトルにオナニー・童貞・フェラチオ・ち○こ・ま○こなど下ネタ系統の卑猥な言葉を多用するも、思春期男子の性欲をストレートに表現し青春パンクを確立(性春パンクとも表現される)。また、有名な楽曲や漫画・アニメソングなどをパロディーや替え歌にした楽曲もある(「タマしゃぶれ!!」「オナニーマシーン猛レース」「BOYS BE…」「淫河鉄道69」など)。
 ライブ活動を経て2002年にインディーズでCDデビュー。ライブでの過激なパフォーマンスが有名で、全裸になって演奏し、観客の所に突っ込んだり、オナニーで使ったティッシュなどをばらまいたりしている。このような数々のパフォーマンスにより、出入り禁止になったライブハウスも数多い。
 2003年にサンボマスターとのスプリットアルバムの形でソニー・ミュージックエンタテインメント(SMEJ)から事実上メジャーデビュー。2004年3月24日にアルバム『女のコ』『パンツの穴』をSMEJから、性的な面で過激な歌詞の楽曲を集めた『片思ひ』をインディーズのロフトレコードから同時リリースし、名実共にメジャーデビューを予定するも、発売直前の3月19日に『片思ひ』の作品の内容にレコード会社が難色を示し、急遽『片思ひ』のみ発売中止となる事件が生じた。SMEJとは契約を解消のうえ『片思ひ』は3ヶ月後に再発。以降インディーズでの活動を続ける。

◎略歴
1999年12月24日、クリスマスイブに結成。
2000年1月より、奇数月の最終土曜日に「ティッシュタイム」という定期ライブイベントを開催する。
2001年3月、デモCD-R『みき17才』をライブ会場にて販売。
2002年4月1日、1stアルバム『恋のABC』をリリースし、ロングセールスを記録。4万枚を売り上げた。
同年の11月27日、2ndアルバム『彼女ボシュー』をリリース。3万枚を売り上げた。
2003年7月24日、サンボマスターとのスプリットアルバム『放課後の性春』をリリース。
同年の9月10日、シーモネーター(現SEAMO)とのコラボレーションシングル『家出/恋のABC』とアナログ盤『恋のチンチンマンマン』を同時リリース。
2004年3月24日、アルバム『女のコ』『パンツの穴』2枚同時発売でソニー・ミュージックエンタテインメントよりメジャーデビュー。
2006年2月14日、ライブアルバム『ティッシュタイム』をリリース。
2006年7月5日、初めてのDVD『裸の大将 〜野に咲くバカのように〜 オナマシ1999〜2006』をリリース。
2007年6月27日、3年ぶりにアルバム『義雄』をリリース。イノマー40歳記念作として、アルバム名、ジャケットともに実の父を起用した。
2008年4月23日、オナニーマシーン初のベストアルバム『オナニー大図鑑』をリリース。
2018年12月5日、20周年記念アルバム『オナニー・グラフィティ』をLOFT RECORDSより発売。
2019年12月19日、ヴォーカルのイノマーが死去。

◎メンバー
オノチン (ギター/ヴォーカル、1962年3月21日 - )
青森県弘前市出身。アルバム『ティッシュタイム』で本名が「おのかつのり(漢字表記:小野勝規)」であることが判明。JET BOYSのメンバーとしても活動中。また、漫画家の山下和美のアシスタントを担当している。
ガンガン (ドラム、1968年1月9日 - )
同じ経緯で本名が「いわもとこうじ(漢字表記:岩本幸治)」であることが判明。

◎元メンバー
イノマー (ヴォーカル/ベース、1966年11月27日 - 2019年12月19日)
本名、猪股昌也。

ディスコグラフィ
◎シングル
「家出/恋のABC」(2003年9月10日)※オナニーマシーン&シーモネーター名義、オリコン173位
「恋のチンチンマンマン」(2003年9月10日)※アナログ 500枚限定
◎アルバム
『恋のABC』(2002年4月1日)※インディーズ
『彼女ボシュー』(2002年11月27日)※インディーズ、オリコン89位
『放課後の性春』(2003年7月24日)※スプリットアルバム オナニーマシーン/サンボマスター名義、オリコン85位
『女のコ』(2004年3月24日)オリコン214位
『パンツの穴』(2004年3月24日)オリコン243位
『片思ひ』(2004年6月30日)※インディーズ、オリコン227位
一度発売中止となった(前述)同アルバムの再発盤。以降はすべてインディーズ販売
ティッシュタイム』(2006年2月14日)※ライブアルバム
『義雄』(2007年6月27日)※実父の名前をつけた3年ぶりのアルバム
『オナニー大図鑑』(2008年4月23日)ベストアルバム
『冤罪』(2016年12月07日)
『オナニー・グラフィティ』(2018年12月5日)
◎DVD
裸の大将 〜野に咲くバカのように〜 オナマシ1999〜2006 (2006年7月5日) 監督:手塚一紀 & イノマー
(以上日本語版ウィキペディアより)