人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

(完)映画「New Stage」と秋の新作

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「映画プリキュアオールスターズDX」の成功から3月は「オールスターズ」・10月はその年度のシリーズ作品という年2作体制になった「映画プリキュア」。新シリーズは毎年2月スタートだから「オールスターズ」は新作が浸透した頃のテコ入れにもなり、春休み映画にもちょうどいい。「DX」は三部作で完結したがいずれもテレビ・シリーズの単独作品を上回る10億円以上の興行収入をあげるヒット作となった。

「DX」三部作は完結したが商業的にはやるだろうな、と大人の意見が飛び交う中、12年2月にシリーズ第9作「スマイルプリキュア!」が3月のオールスターズ映画予告と共に始まった。今回のプリキュアは前作の八頭身から一転して丸っこく、同じ中二でも前作は高校生に見える絵柄だったが今回は小学生に見える。
転校生が最初のプリキュアになり、同級生たちが次々とプリキュアに選ばれて世界をバッドエンドに導こうとする悪の王国の幹部たちを阻止する。コメディ色が強く、5人のメンバーもリーダー&ムードメイカーのハッピー、熱血派サニー、乙女系ピース、武闘派マーチ、知性派ビューティーと役割明快。さて映画は-

「映画プリキュアオールスターズNewStage みらいのともだち」(12.3・監督=志水淳児・東映配給・70分)は「DX」三部作とはまったく面目を一新した作品になった。単体の長編としては賛、オールスターズとしては否という意見が大勢を占めた。なにしろ「5GoGo」までのプリキュアは戦闘シーンしか登場せず、台詞すらない。
物語は「DX1」の後日談となっている(この時点で「DX」三部作との整合性はなくなる)。横浜を襲った生命体フュージョンを倒したプリキュアたちは人々の話題を独占する存在になる。友達のいない転校生の少女あゆみはプリキュアに憧れる。ある日彼女は下校途中不思議な生き物と出会い「フーちゃん」と名づけて可愛がるが、それはプリキュアに倒された時に飛散したフュージョンのかけらだった。やがてフーちゃんはあゆみの願いをかなえようと暴走し始め、一方フュージョンの本体も復活する。ラストではあゆみがタイトルの「みらいのともだち」=新しいプリキュアになることが暗示される。

「映画スマイルプリキュア!絵本の中はみんなチグハグ!」の10月公開予定も発表されている。今回のプリキュアの吉凶やいかに?