(まだ続く) そして僕はもう頼る手が無くなった/無意識に頼っていた手が無くなった/ただ此の宇宙に充ちみちている父を信じて/自分の全身をなげうつのだ/僕は初め一歩も歩けない事を経験した/かなり長い間/冷たい油の汗を流しながら/一つところに立ちつくして…
『道程』 僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る ああ、自然よ 父よ 僕を一人立ちにした広大な父よ 僕から目を離さないで守る事をせよ 常に父の気魄を僕に充たせよ この遠い道程のため この遠い道程のため (詩集「道程」1914より) 高村光太郎(1883-1956)の…
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