実は筆者は荷風には心酔していた時期もあればすっかり興醒めしていた時期もあり、現在は全体的な評価は留保したい気持でいる。荷風の文体の現代性はかなり偶然で、当時の小説家としてはかなり粗雑と言ってよく、それがかえって荷風の文体を長持ちするものに…
といっても今話題のアカデミー賞受賞作の話ではない。どうせ「ペーパームーン」1973や「グッドモーニング・バビロン」1987のような'狙った'映画だと思っている。その証拠にサイレントはおろかろくろく映画史を知らない人が安易に絶賛している。サイレント時…
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