人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

サバービア、その他のエッセイ

○コメントと断片より

(1)今回の記事も面白かった。好きなものを、好きな人が書くというのはいいですね。
ところでお答えいただいた回答、手際よく明快な定義ですね。さすが理系。すべてぼくが学生時代から結婚生活までを送った登戸にも、登戸からさらに倍の距離の、ぼくの生まれ育ち、今またひとり暮らしをしている町にも当てはまります。ただ、住んだ期間は拮抗しているのに、自分で選んで住んだ登戸と、そうではない郷里ではまるで違います。1920年代のアメリカに「サバービア・ノヴェル」のブームがありました。シンクレア・ルイス「メイン・ストリート」とかシャーウッド・アンダソン「ワインズバーグ・オハイオ」などの作品があります。当時のアメリカではサバービアは牧歌的なイメージでしたから、これらの小説はサバービアの倦怠や退廃を描いたものになりました。ぼくにとっても郷里時代・登戸時代は同じサバービアでも対照的なものになっている。明快な定義に感心しながら、人の心にはまだ届かないと感じたのはそこです。

(2)そうか、そういえばどっちなんでしょうね?後始末をした弟たちによれば、伯母が草書を読んでくれたおかげで早まって首を斬ることはせず、縛り上げて全身の血を抜いた後陽に晒してよく乾燥させ、ドラム缶に入れて灯油をかけて焼いたそうです。以上が「猫の首」事件の始末で、もう20年近くなります。伯母も伯父も平然としていましたが、まもなく千葉の漁村に引っ越しました。よりによって、なぜ漁村なんでしょうね?

(3)魚屋で買える魚なんですよね?それじゃシシャモとどっこいどっこいだ(笑)。もっとも日本のスーパーや居酒屋でシシャモと呼んでいるのは北海産のカペリンという小魚ですが。

(4)すごいの持ってきましたね。ヴァンゲリスとデミス・ルソスのバンド。この曲はパリ時代のヒット曲ですね。ヴァンゲリスとはどうも合わないのか、「666」もソロも良さがわからず何か損している気がします。大味に感じてしまうのです。

(5)的確に読んでくださってありがとう。カフカがどこからこんな変な着想を得たかつまびらかではありませんが、作品の胆はオドラデクではなくて語り手がオドラデクから感じる思いなんですね。カフカはこのくらいの小品は一夜で書いていたと思うと、作家としての埋蔵量の大きさは計り知れません。