人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

正月とジャズ、その他のエッセイ

(1)かたじけないです(笑)。この人は大物ジャズマンでもないのに、ミュージシャンからの評価もリスナーの人気も高く、二流扱いするのは批評家だけ、というちょっと変ったポジションにいるテナーマンです。こういう繊細な人は大事にしなければなりません。おかげで大物並の全5回(笑)。最終回に紹介しますが、最大のヒット曲『リカードボサ・ノヴァHank Mobley-Recard Bossa Novaをお聴きになってください。最高傑作アルバム「ソウル・ステーション」からは『リメンバー』Rememberがゾクッときます。こちらもお試しあらんことを。

(2)どちらもいい曲でしょう?「リカート・ボサ・ノヴァ」はポップス曲のカヴァーですが、キャッチーですよね。やはりなんどもCMやテレビのテーマ曲に使われる曲に、
ジョー・ヘンダーソン『ブルー・ボッサ』Joe Henderson-Blue Bossa
リー・モーガン『ザ・サイドワインダー』Lee Morgan-The Sidewinder
があります。よければご試聴ください。

(3)『ブルー・ボッサ』気に入っていただけましたか。この曲は自分のバンドでもジャム・セッションでも『枯葉』と同じくらい吹かされました。馴染みの深い曲です。
ご存知かもしれませんが、ドラマなどにもよく使われる短調のバラードで、マル・ウォルドロンというピアニストの『レフト・アローン』という曲があります。ビリー・ホリディという女性歌手のために書かれたのですが、歌詞をつける前に彼女が急死したので、親友のアルト・サックス奏者ジャッキー・マクリーンがメロディを吹きました。
Mal Waldron-Left Alone
この曲もよく吹きました。

(4)最初からジャズマンごとに推薦曲をあげた方が良かったですね。ぼくは毎回三枚の推薦アルバムを掲載する、というやり方でしたが、アルバム単位ではちょっと敷居が高すぎたかな、とさりげなく気づかせてくれてありがとうございます。「ジャズの巨人」シリーズの後は名曲シリーズにしましょう。全部YouTubeで聴けるやつ。ぼくの携帯ではリンク貼れないのが残念です。ついでに、リー・モーガン『クリフォードの思い出』Lee Morgan-I Remember Clifford。事故死した先輩に捧げた、実は超難曲です。