人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

脂肪の塊り

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(「伯母からの年賀状」~「続ある女友達への手紙」からの続き)

吐気を催すほど深酒したのは父の死を知った当日だけだが、それ以来普段の晩酌よりも多めに飲んでいるのは確かだ。昨晩から胃に痛みを感じるようになった。以前に胃炎・胃潰瘍になった時の先駆症状と似ている。痛みから気を逸らすため寝床に潜って携帯でアニメを見続けるが、痛みより目の疲れが耐えられなくなり消耗しきって眠る。
寝ついたのがいつもなら鬱特有の早朝覚醒がある時間だったので、なんとか昼前まで五時間ほど熟睡する。夢は見なかった-と書いて、初めて父の訃報以来一度も夢を見ていないことに気づく。横浜拘置所でもそうだった。現実の方が強すぎると夢など見なくなるようだ。その上、朝から胃がシクシク痛い。内科の予定日は21日だが、あまり胃痛がひどいならこじれる前に受診しなければ。ぼくの場合はストレス性の胃痛だろうが、病因が何であれ内科的な改善策はあるだろう。
ちなみにノロ・ウィルスには子育ての間に四、五回感染している。保育園ではしょっちゅうのことだ。娘が治った頃にぼくが寝込む。気管支炎もそうだった。週に五日、いや土日祝も含めて、ぼくの存在は娘たちのためにあった。

父の訃報は生保支給日と同日だったので、これはヤバいと思い家賃・公共料金・食費分は確保して、残りは全額ネットの古本・中古CD先払い注文につぎ込んだ。ぼくには躁の悪化で手持ちギリギリまで、たしか三日間連続で五軒通った前科(当然離婚後、本格的に発症してからだが)があるのだ。とにかくどんな女でもいい、という感じだった。まだ10代の美少女すらいた。金で買える女のほうが楽だった。躁のピークでは人格低下と自滅的行動を来す。躁転は追いつめられた時の反撃・自爆衝動のようなものだ。残金では一回分に足りなくなったと同時に、鬱が始まった。

その二の舞を避けるには、余分な現金は他にまわした方がいい。古本と中古CD、各10点がそろそろ届き始めた。この方がいい。この方が本来のぼくらしい。
中で一枚、2007年デジタル・リマスター盤を注文したのに1989年アナログ・マスター盤CDが届いた。スージー&ザ・バンシーズ「ノクターン」(画像2)、82年のライヴ盤で、ぼくは同じメンバー、同じ曲目の来日公演を渋谷公会堂で見ている。全額返金、返品の要なし。ありがたい。古本が三冊買える。