人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

危険な春・危険な石段

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先日また近所の石段を登ってきた。先々週の通院日記にも書いたが、崖の上の神社に向かって無理矢理崖面に刻まれた石段で、傾斜は軽く60度はあり、しかも段ごとの奥行きが30センチもない。ほとんど爪先立ちでしっかり手すりを握って足元を確認して登らないと踏み外す恐れがある(ぼくが子供の頃は手すりすらなかった。とんでもない話だ)。
画像は、
1.入口の鳥居
2.登り途中の仰角写真
3.登頂からの俯角写真

-となる。なんでわざわざこんな石段を登るかというと、距離的にはU字型の坂道よりもぼくの住まいと格安スーパーを結ぶショートカット・コースだからで、下りはのんびり坂道を迂回するが帰りはついつい「登ってみるか。近道だし」と鳥居をくぐってしまう。ついこの間まではこんな危険な石段は登らなかった。

訪問看護のアベさんに「減薬の影響はどうですか?」と訊かれ、クリニックで答えた通りに「特に感情の不安定や身体症状はありません」と話した。では副作用の軽減はどうですか?
「そういえば眠けやだるさはずいぶん楽になりましたね。減薬前は一日中眠くてだるかったので毎日昼寝していましたが、今は昼寝もしないし、運動がてら小まめに買い物に出掛けています。あ、これ買い物帰りに撮った写真です」
ぼくは説明した。アベさんはこういうのはツボなので「今度登ってみよう。スーパーに車停めて往復すればすぐですね」
「気をつけて下さいよ」
「何でそんな神社と石段があるんでしょうね」
「そういうスポットなんでしょうね」

体が軽くなったのは確かです、と話すとやはり警告された。奇行とまではいかないが、行動に慎重さが欠けてきたり活動過剰になると躁転が心配される。
「特に共通の原因はありませんが、春先に調子を崩すかたが多いんですよ」
「ぼくはたいがい冬でしたけど」
「そうですね。でも一般的には春は要注意なので、気をつけて下さいね」
それはさっきのぼくの台詞だ。看護する方とされる方とは、解決しようとしている問題は同じでもある。

危険な石段を登ったのも躁転気味で無謀になっていたのだろうか。服薬の副作用で眠け・だるさがあった頃は鳥居の前など当然素通りしていて、迂回ではあるが坂道を登っていたことも確かだ。ひどい時-先一昨年などは転倒するので坂道すら登り降りできなかった。それを思えば今の方がましだ。