人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

カップ麺のトリコロール

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一昨年まで五年間くらい、カップ麺が食べられなかった-というのはわりと最近記事のネタにしたことがある。なんせ同じ生活保護でも友人クワバラくん(インポ)の七割弱の受給額なので麺類には非常に助かる。飯、麺、パン、のローテーションで三食を自炊している。昨日は珍しくスーパーでお寿司を買って食べたが寿司など年に二回も食べない。昨日もタイムセールで半額だから買えたのだ。クワバラくんとは食費に使える額が違うな。でも彼は自炊できないくらいの障害があるのだ。

生麺とパスタなら断熱ボトルに電気ポットで沸騰させたお湯を淹れて茹でられるのだが、インスタントラーメンは固形だからボトルに入らない。幸い特売品を狙えば生麺やカップ麺もインスタントラーメンと価格は変らない。鍋で茹でればいいけどさ。ガスレンジが壊れてるからさ。
リサイクルショップには買える値段のガスレンジがあるのだが、どれも都市ガス用なのだ。ぼくの住まいは駅前の老朽マンションで水商売と外国人と無職の老人しか住んでいないが、駅前一帯が再開発できないくらい地主がバラバラなので今だにLPガスなのだ。プロパンは高い。炊事は電気でしかせず、入浴が月10回でも五千円に迫る。銭湯の方が安上がりだが隣町まで行かないとない。

クワバラくんは結婚一か月で赤ちゃんを生んだばかりの奥さんに逃げられた男だが(彼は借金を返さない男をぶん殴って逮捕され、獄中で発症した)、今でも結婚した時当った公団の3LDKにひとりで住んでる。家賃は一万五千円。生活保護受給者が同じ自治体で引っ越すと現況より高い物件は許可されない。でも一万五千円より安い物件はないよなあ。
「佐伯さんのとこ、空きが出たら越そうかな」
「一緒に風呂入れば安くつくな」
「それはやめて」
「平気だよ。インポなんだろ?」
「佐伯さんはインポじゃないでしょう?」
「そういう話じゃないだろう?」

そう、これはカップ麺の話だった。
これが今日の特売品で、老舗ニュータッチの定番はこの三つらしい。「横浜もやしそば」は>中華風醤油味で「サンマー麺の名で永く愛される横浜の味」とあるから、関東限定かも。「元祖ねぎらーめん」は>昭和60年5月発売/即席麺業界で初の/ねぎラーメン!-と謳ってある。「チャーシューメン」は>SINCE 1981・すっきり醤油味、といたって簡潔。
以上でした。