人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

Art Ensemble of Chicago-People in Sorrow(1969)/Les Stances A Sophie (1970)

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邦題は『苦悩の人々』。全40分で一曲の大作だが、LP時代は片面に40分は入らないのでA面17分・B面23分のPt.1、Pt.2に分けられていた。60年代ジャズの掉尾を飾る名作とされ、ジャズのグループ表現にまったく新しい発想を持ち込んだバンド初期の代表作とされるがほとんど聴かれていないのは、1988年に日本で初CD化されて以来廃盤だったからだ。今ならまるごと試聴できます。同じ集団即興演奏でも『迦陵頻伽』とはまるで違う。

[Art Ensemble In Chicago:People In Sorrow]
http://m.youtube.com/watch?v=3PMcRuh8O74

Art Ensemble of Chicago:People In Sorrow(Pt.1-2,Rec.7/7/69)
Lester Bowie-Trumpet,Flugelhorn,Percussion
Roscoe Mitchell-Alto and Soprano Saxophone,Flute,Per.
Josef Jarman-Alto and Soprano Saxophone,Bassoon,Per.
Malchi Favors-Bass,Strings,Per.

現在『苦悩の人々』または原題でネット通販等を検索しても全然出てこないが、実はひっそりと二枚組廉価盤で再発売されていた。再発タイトルは『American Swinging in Paris』という平凡なもので、一枚は『苦悩の人々』、もう一枚は翌年録音の映画サントラが収録されている。こちらはその後も終身メンバーになるドラマーが加入、バンドの本流はむしろこの土着ジャズ路線にある名作。こちらからも二曲ご紹介します。

Art Ensemble of Chicago:Les Stances A Sophie(Rec.22/7/70)Add,
Don Moye-Drums,Percussion
Fontella Bass-Piano,Vocal

[Theme De Yoyo]
http://m.youtube.com/watch?v=PppJOrnVtkg

[Theme Libre]
http://m.youtube.com/watch?v=ERabFPxJjBQ