人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

Jefferson Airplane/The Great Society

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アメリカで60年代末、もっとも影響力のあったのはこのバンドだろう。強力な女性ヴォーカルに一体感のあるバンド・サウンドは同時代では国内外に多くのフォロワーを生んだ。当時ではヴェルヴェット・アンダーグラウンドなど比較にならなかったと思う、と人前で発言してせせら笑われたことがあるが、聴くべきものをちゃんと聴き、自分の頭で考えればわかる。
エアプレインの最大ヒットはヴォーカルにグレイス・スリックが加入したセカンド・アルバム『シュールレアリスティック・ピロー』67でチャート三位、シングル『あなただけを』五位・『ホワイト・ラビット』八位を記録し、67年から69年にはジミ・ヘンドリクスジャニス・ジョプリン、ザ・ドアーズ、ザ・グレイトフル・デッドと並ぶカリスマ性があった。
[Jefferson Airplane-Somebody To Love]live,67.6
http://m.youtube.com/watch?v=wD52IheUNdY
[White Rabbit]TV,67.6
http://m.youtube.com/watch?v=WANNqr-vcx0

このバンドはステージ映像で観るとフォトジェニックな魅力も印象が強い。
だが実は前記二曲はグレイスが在籍していたバンド、ザ・グレイト・ソサエティ時代からの持ち歌だった。聴き較べてみると、ああこれは引き抜きにも会うわけだ、と納得がいく。
[The Great Society-Somebody To Love]live,66
http://m.youtube.com/watch?v=-HfJHVLNZ68

画像2はライヴ盤、画像3はスタジオ版だが、まあ大差はない。ギターとドラムスにダビングの跡がある。
[Someone To Love]EP,65
http://m.youtube.com/watch?v=l64KSqUA1e8

驚きは『ホワイト・ラビット』でこの原曲はひどい。『あなただけを』と『ホワイト・ラビット』は名曲だが、グレイス+エアプレインの出会いがなければ素人バンドの珍曲止まりだったろう。ザ・グレイト・ソサエティはそのために存在したようなものだ。
[White Rabbit]live,66
http://m.youtube.com/watch?v=8LPDCdtjkx0