人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

自家製ソース焼きそば

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 いわゆる三食入り100円の袋入り焼きそば用生麺、粉末ソースつきのものの調理例でございます。具材にはキャベツの葉3枚、ニンジン薄切り約3cm分、豚肉30gほどを使った。手前に練りからしが添えてある。食べる時には酢酸30ccほどを加えた。3づくしだが実は結構いいかげんで、測ったわけではないからあくまで加減でしかない。大体このくらいではないか。ちなみに炒め時間も3分くらいのものだったと思う。炒める前に袋麺を40秒ほど電子レンジにかけて、ほぐれやすくしている。

 ジャージャー麺ビビン麺は夏の料理という感じがするが、焼きそばは四季を問わずに手軽に食欲をそそる、実に重宝な麺料理だと思う。具材に入れる野菜も季節の野菜で構わない。もやしなんかはかさが増えて良さそうだ。キノコ類も合うだろう。ただし肉を入れるなら(肉抜きでもいいが)豚肉の薄切りが一番合うと思う。しばしば引き合いに出して何だが、近くの駅前の某オリジン弁当系列の中華チェーン店ではチャーハンの具に刻み焼豚ならぬ揚げ玉で代用しているばかりか、焼きそばにも肉ではなく揚げ玉を使っているのだ。こんなのありだろうか(反語)、いや、ない。

 焼きそばの醍醐味は、手早く雑に作ってあるほど美味しい、という逆説的な味わいにもあるように思う。それがお祭りや海水浴場の屋台の焼きそばで、これはどういうことか考えるに、焼売は具を食べる、餃子は皮を食べると言われるが、焼きそばはソース味を楽しむ点心なのではないか、と点心に該当するのか確認もせずに想像する。当たらずとも遠からずなのではないか。カレー焼きそばやナポリタン風焼きそばというのもあるが、屋台にまでは進出すまい。

 日本人はスパゲッティまでも焼きそば化してしまったような気がするが、味わいを楽しむためにそれに適した麺をえらぶことで、一見似て焼きうどんと焼きそばは大きく違う。焼きうどんは麺を食べるための麺料理だろう。そこでしょう油味というのも焼きうどんにはあるのだが、しょう油味焼きそばなど絶対に物足りない。あ、バターしょう油でコーンを混ぜて、というなら案外ありかもしれないが、それはいずれ試してみることにしたい。
 焼きそばはソースの味自体を楽しむ麺料理だ、などと言ったところで実は大した指摘ではないが、ラーメンは飲み物だ、というよりはまだしも繊細な発見ではないか。