人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

塩焼きそば

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 もともとこれは袋入り生麺のソース焼きそば麺なのだが、粉末ソースを使わないで塩・胡椒で仕上げてみた。それだけでもいいのだが、やはり多少は旨味を足したいので、中華調味エキスと粉末ガーリックも合わせてあるが、基本的には塩・胡椒焼きそばのつもりで作った。それでも炒めてあるだけ焼き色がついているが、少し前に載せたソース焼きそばと較べればどちらがソースでどちらが塩か、一目瞭然だろう。塩バター炒めなら中華エキスや粉末ガーリックもいらないかもしれないが、あいにく今はバターどころかマーガリンも切らしている。比較対象でソース焼きそば画像を再掲載します。

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 ソース焼きそばには練りからしが合うが、塩焼きそばには何となく合わない気がして、今回は試さなかった。ソース焼きそばの時は紅生姜を添えたり酢をかけたりもするが、やはり塩焼きそばには合わなそうだ。つまりソースの強い味わいには練りからし、紅生姜などの薬味、酢を加えての調味は具合が良いのだが、塩焼きそばのあっさりした味わいだと薬味に負けてしまうし、酢など加えれば酸味の方が勝ってしまう。せいぜいレモン果汁がいいところだろう。それも好きずきで、どうしてもなくては、というほどのものではない。

 焼きうどんも焼きそばと同じような感覚で食べられてはいるが、焼きうどんに合うのはやはりソース味かしょうゆ味だろう。塩・胡椒では十分に麺に味が染みない。焼きそばの場合中華麺であるというよりも(しょうゆラーメンならあるのだから)、油炒めの場合油が麺になじみすぎてしょうゆではしっかり麺に絡まない。うどんは表面積以上に麺の密度によって味つけの吸収力は高いが、液状のしょうゆの浸透度に較べて粉末状の塩・胡椒では浸透度が低い、ということになる。

 何か単純なことをわざわざ回りくどい言い回しで書いているようで馬鹿馬鹿しいが、袋入り生麺の焼きそばにはカレー焼きそばソースのものまであるのに(もちろん塩焼きそばもある)しょうゆ焼きそばはありそうでない、という事情をもっともらしく考えてみるとそうなる。試してみたらどうだろう、という気もあまり起きない。物足らない、気の抜けたような味になるのは想像がつく。
 それで今回の塩焼きそばだが、食べ始めたらやっぱりあっさりしていて、フライパンに戻して普通の液状ソースを足して、結局ソース焼きそばにしてしまった。きれいな仕上がりではなく面倒でもあるからわざわざ写真に撮らなかったが、回り道をしてわかることもある、というものだろう。お粗末さまでした。