人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

揚げ物編・見切り惣菜大直列。

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 別に大した話ではなく、スーパーの閉店時刻近くに12月晩の暗い夜道をとぼとぼ歩いて見切り品のお惣菜を買ってきた、というだけのことではある。寒空とはいえ自宅から徒歩1分半のスーパーなので、外を歩いた距離よりもスーパーの店内を巡回した歩数の方がよっぽど多いくらいになるだろう。
 10時閉店のスーパーは8時過ぎから30%引きになり、9時過ぎから半額で、しゃくなことにこのスーパーは半額以下には下がらない。割といわゆる「高級スーパー」の位置づけで、例えば精肉100g98円とか冷凍食品半額セールとか、土日に玉子を1家族1パック限定99円とかは決してやらない。お惣菜もそうした大衆スーパー(!)より1.5倍くらい高い。ただしそれなりに品質も良く、お惣菜も良い食材を使って形や粒まで揃っている。形などそれなりでいいからコロッケ3個100円のスーパーの方がありがたいのだがそういう店は徒歩で坂道を15分てくてく出向いて行かなければならず、ではこちらの高級スーパーさんはというと1個130円のコロッケが底値なのだ。確かに大きさや身の詰まり具合、挽き肉の混合率ではさすが特売スーパーの3個100円コロッケとは一線を画すものがあるのは認めざるを得ない。しかし130円なら65円は半額だが、そもそもそのくらいの値段なのがコロッケというものではないか。

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 それに、晩9時に行けば必ずしも目当ての惣菜があるわけではない。また、半額になっても1串225円のつくねタレ焼き(つまり元450円)などお前は本当に串焼きか、と一喝したくなる。だいたい半額であれスーパーの惣菜をおかずに買うというなどはほとんど外食するようなもので、生計がそれを許さない。だがしかし、普段質素極まりない自炊生活ばかりしているのだから、たまにはいいではないか。12月はローストチキンとショートケーキ、天ぷらそば、正月は寿司くらい食べるだろうが、それも込みで12月には少しは食費にも余裕がある。

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 この秋に障害者手帳の期限更新手続きをしたら、等級が進んでいた。それはつまり障害の程度がさらに重いと認定されたことなのだが、ひとり暮らしの療養生活には福祉が手厚くなるのはありがたくもあり、沈んだな気分にもなる。現在よりももっと病状が悪く、半年おきに3か月の入退院をくり返していた頃は、なにしろ退院しても半年すれば緊急入院を要するくらいすぐ悪化するほどで、自炊はおろかお弁当やお惣菜を買ってきても少し箸をつけるだけかまたはまったく食べられず、残りは腐らせてしまい、せめて1日1食でもと近所にお昼の定食を食べに行ってもほとんど食べられなかった。今からだってそうならないとは言えない。毎日をなんとか乗り切っているだけとも言える。

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 普段の自炊生活で油っ気のある食事をほとんどしないからか、こんなものかなと選んだ惣菜が鶏の竜田揚げ、海老天、厚切りハムカツと揚げ物ばかりになったのには自分でも苦笑したが、ワンルームのひとり暮らしでは揚げ物は1食だけ作っても労力に見合わないし、第一ワンルームに油っ気が充満してしまうから料理した自分が油むせして食欲がなくなる。まあ半額なら食材代と大差なくなるので、ご飯とこれに漬け物と味噌汁でもつければそれなりに食事らしい食事にはなるだろう。
 せっかくだから写真を撮っておこう、と並べてみたが、うまい構図に収まらない。そこで馬鹿みたいだが並び順を3通りに変えて直列させてみた。海老天は海老天丼、ハムカツはソースハムカツ丼、竜田揚げは……これも丼アレンジにするつもりなので、いずれまた日記に載せたいと思っています。