Recorded and mixed at Sunrise Studio, Tokyo, in October and November 1980.
Released by 徳間ジャパン・レコード JAL-4, March 1, 1981
Produced by 鳥居ガク
Arranged by INU
(Side A)
A1. フェイド・アウト (詞・町田町蔵/曲・西川成子) - 1:45
A2. つるつるの壺 (詞・町田町蔵/曲・北田昌宏) - 3:05
A3. おっさんとおばはん (詞・町田町蔵/曲・西川成子) - 1:45
A4. ダムダム弾 (詞・曲 町田町蔵) - 2:04
A5. 夢の中へ (詞・曲 町田町蔵) - 3:14
A6. メシ喰うな!(詞・曲 町田町蔵) - 4:05
(Side B)
B1. ライト・サイダーB (スカッと地獄) (詞・町田町蔵/曲・北田昌宏) - 3:54
B2. インロウタキン (詞・町田町蔵/曲・北田昌宏) - 1:44
B3. 305 (詞・町田町蔵/曲・北田昌宏) - 3:15
B4. メリーゴーラウンド (詞・曲 町田町蔵) - 4:53
B5. 気い狂て (詞・町田町蔵/曲・北田昌宏) - 4:45
[ INU ]
町田町蔵 - ボーカル
北田昌宏 - ギター, パーカッション
西川成子 - ベース
東浦真一 - ドラムス, パーカッション
(Original Tokuma Japan "INU" LP Liner Cover)
「INU(イヌ)は町田町蔵を中心として構成された日本のパンク・ロックバンド。1979年に結成され、1981年にアルバム『メシ喰うな!』を発表。同年のうちに解散した。」
(Original Tokuma Japan "INU" LP Lyric Sheet)
ベスト・テイクはアルバム・タイトル曲(スターリンのインディーズからのファースト・アルバムには「メシ喰わせろ !」という曲があり--「俺の存在を頭から輝かさせてくれ!」と歌っている--Thanksに町田氏の名前が上げてある)、そしてスリリングな「305」だと初めて聴いた時から思っていたが、この2曲が白眉には違いないとしても35年あまりの時代の遠近法を隔てると、パンク云々を抜きにして若々しい軽快さのある、全体が瑞々しい魅力のある良いアルバムでくり返し聴いて飽きがこない。1981年にはもっと実験的で攻撃・破壊的なサウンドな求められていたかもしれないが、適度にポップにまとめたことで古びやすい要素が少ない音楽に仕上がったように思える。演奏はうまく、特にギタリストは後に井上陽水のツアー・バンドに抜擢された力量で、メンバー全員が現在では音楽活動から退いているのが惜しまれる。唯一作なのが残念だが、同一メンバー、同一バンドで同じことがくり返せなかったのも仕方がないかもしれない。それにいくらポップだと言っても、この音楽性は現代ではメジャー・レーベルからの発売は考えられないだろう。