Recorded at Klaus Schulze Studio, Hambuhren, 1979
Released by Innovative Communication IC 58 065, September 1979
All tracks composed by Wahnfried (Klaus Schulze)
Lyrics by Arthur Brown (tracks: A1 to A3, B1 to B3)
(Side 1)
A. Time Actor - 8:58
A. Time Factory - 10:39
A. Charming the Wind - 4:48
A. Grandma's Clockwork - 4:08
(Side 2)
B. Distorted Emission 1 - 5:29
B. The Silent Sound of the Ground - 15:02
B. Time Echoes - 8:20
[ Personnel ]
Klaus Schulze - electronics
Arthur Brown - vocals
Vincent Crane - keyboards
Wolfgang Tiepold - cello
Michael Shrieve - percussion
*
(Original Innovative Communication "Time Actor" LP Liner Cover & Side 1/2 Label)
そういういきさつなのでリヒャルト・ヴァーンフリート(「ヴァーンフリート」)作品はプロジェクト・バンド形態のシュルツェ作品と見なしても良く、参加メンバーを大きくフィーチャーしていてメンバーのインタープレイに自由を許している内容ですが、基本的な枠組みはシュルツェの提供曲の中でガイドラインがあるので、ソロ・アルバムでシュルツェが作っている音楽をセッション形態で再解釈したような具合になっています。 本作は『デューン』のB面で使用されたオスティナート(反復音型)のヴァリエーション集にスーパーヴォーカリストのブラウンがタイム・トラヴェラーを主人公にしたロック・オペラ的歌詞を乗せて歌ったアルバムで、強力なヴォーカリストの存在でシュルツェのアルバムでもロック色が強く聴きやすい快作になっており、スタジオ・アルバム制作のためだけのスーパー・セッション・バンドとはいえメンバー全員の息のあったパフォーマンスが堪能できる作品です。シュルツェ個人名義のアルバムにはない開放感があるのも魅力で、『デューン』や、やはりブラウン参加の曲を含む『…ライヴ…』'80とともに'70年代シュルツェの総決算といえる時期の重要作でしょう。