同じタイトルで散漫極まりない未完のエッセイを載せたのはちっとも梅雨らしくなかった先日の梅雨時だったと思う。たかだか2か月前ほどを大仰に言うのは滑稽だが、今回の入院は、入院自体はこの4年間で5度目(!)とはいえ、精神疾患ではなく身体疾病というだけで、初めて足を踏み入れた世界だった。コメントいただいた方への返信から引用する。
「ご心配おかけしてすいません。腹痛がするので近所の内科に行ったらそのまま救急車で町外れの総合病院送りになってしまう、という(所持品は財布と携帯、保険証だけ)ドタバタ喜劇のような展開でした。今までも重篤状態で救急車を呼んで入院したことは2度ほどありますが、今回は自分の足で歩いて行ったら有無を言わさず救急車、わかっていたら携帯の充電器とノートと本くらい持って行ったのに(なんと!窓は開けたまま、玄関のドアも施錠せずに出かけていたのです)」
また、別の方には、
「完全に意識がなかったのではなくて、時計もなく、病人のために昼も夜も薄暗くした病室のなかで鎮痛剤と栄養点滴を24時間打たれていた状態でした(一昨年に躁のリバウンドの鬱で入院した際もそうでした。もっとひどかった。3週間。危篤でした)。今回は精神疾患による症状ではないので幻覚はありませんでした。4人部屋、ぼく以外の3人は70歳台、入院もやや長い人たちでした。入院中に良くなっては悪くなってを繰り返していたようです。どなたも毎日ご家族が面会に見えていました。満足に病院食も摂れない様子でしたが、食事を出してもらえていいなあ、と絶食中は羨ましかったです(その程度の意識、自分でトイレに行ける体力はありました)。奥さまやお孫さんのお見舞いに嫉妬の気持は起こりませんでした。これまでも今回も、これからも、ぼくは別れた妻にも娘たちにも知らせずに入退院するからです。負け犬みたいにしぶとく、捨て犬みたいにあどけなく。
絶食点滴中は当然思い出しましたよ、Mさんのブログの断食記事(笑)。こうして点滴受けてるおれって断食とは違うんだよな、この絶食鎮痛栄養点滴をなんて言ったらいいんだろう?さすが栄養点滴、お腹は空かないんですよ。喉も。でも食べたい。飲みたい。断食とは違うと思います。
退院しましたので、また毎日更新するつもりです。Mさんのブログをまた拝読できるのが退院後の楽しみです。では」