人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

対決サンマー麺

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「自分の目で見たものしか信じない」という台詞は誰が言い出したか知らない。だがこれはどんな意味にでも使える便利な言葉だ。まったく逆の意味を含ませることもできるし、思いきり狭義に使うこともできる。要するに子供がディベートの題目にする程度の問題にすぎない。たとえば、人間の魂というのはどこにあるのだ?(と「猿の惑星」のザイラス博士は言った)。
ここから話をでかくすると話はでかくなる一方なので身近な話題に転じたい。そう、サンマー麺である。

最近このブログでは休業中のヤキトリ屋(元SATと判明)と向かいのサンマー麺屋(某国スリーパー)の動静を観察しているが、貼り紙がきちんと直されていることからじいさんは家族を装った現職SATにサポートされているのも明らかになった。じいさんはスリーパーとの銃撃戦で負傷、やむ無く休業中だが貼り紙によって無言の圧力をかけている。ここまで精密に解明できたのは某氏の洞察力溢れるコメントのおかげだが、ひとつ問題があった。それはサンマー麺の実在に対する疑問である。

レポートの初期にインターネット文献で調べてくださった方もいた。生馬麺、横浜発祥、麺は細め、もやし主体の野菜炒めをあんかけにして麺にのせる。スープは主に醤油系。なるほど。
だが一般的に流布している通説が通用しないことめ多々あるのが大人の世界だ。あのサンマー麺屋にいきなり入る勇気はまだないが、サンマー麺というものを知っておく方法はないものか?
機会はあっけなくおとずれた。行きつけのスーパーのカップ麺コーナーに100円で売り出されていた。ノンフライ麺、310Kcalならお腹にやさしい方だろう。
キティちゃんのちゃぶ台で、まず未開封の状態で1枚、次に湯を注いで出来上がった状態で1枚の記録写真をとる。あんかけではなくてスープにとろみがついている。これは冷凍食品でも「横浜ラーメン」の名前であり、カップ麺では他社からは「もやしラーメン」の名称で出ている。
スープにとろみがついているので麺によくからみ、低カロリーのわりに満腹感がある。なかなか勝れたオリジナル・ラーメンだと思う。
だがこれがはたしてスリーパー・サンマー麺屋のサンマー麺を想像する手がかりになるとはかぎらない。名前から想像していたのとまるで違って口あんぐり、というのは料理の世界には切ないほど多いのだ。