人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

日記・3月13日(火)

イメージ 1

イメージ 2

今日(3月13日・火曜)は「午後のロードショー」で「殺人魚フライング・キラー」(原題はただの「ピラニア」笑)は見たし、宵の口からはMXテレビで新作公開記念春休み特番(なぜ地方局?)「プリキュア・オールスターズDX・みんなともだち!奇跡の全員大集合」(「ふたりはプリキュア」「同マックスハート」「同スプラッシュスター」「Yes!プリキュア5」「同GoGo」「フレッシュ!プリキュア」の全キャラ大集合)も見てしまいました。

合計プリキュア何人だ?変身シーンと必殺技も省略なしに前半と後半で披露するから、ストーリー性はせいぜい短編程度で限りなく稀薄。キャラクターの見せ場ばかりで出来上がっているようなもんなんですよね。旧五社(東宝、日活、松竹、大映東映)の系譜のなかでもやっぱり東映っていうのは東宝や松竹とは違うな、と感心する次第。

もともと時代劇の会社ですから、良かれ悪しかれ体制的な東宝・家庭的な松竹、刺激的な日活、大時代的な大映とは違う。どこかファンサービス的なひと味安い娯楽性(このアニメにもクライマックスに観客に配られるペンライトを振ってエールを送らせる場面があります。盛り上げかたの発想がスポーツ的)が東映アニメの特色です。

プリキュア」が終ると間髪入れず「僕等がいた」が始まり、これはコミックス完結累計1,200万部(小学館小畑友紀)で実写映画も公開間近の、近年の少女マンガの大ヒット作ですね。80年代の紡木たく、90年代の矢沢あいのような時代性を感じます。日常的な恋愛マンガで時代の雰囲気を的確にとらえているけど、古びるのも早い。主人公の男女のキャラクターがリアリティーを保っているのはあと五年というところでしょう。70年代では「希林館通り」といったあたりかな?ご存知のかた、いらっしゃいますか?作者の名前出てきますか?20代以上のかた、このカップルに共感できますか?

少女マンガの旬は少年マンガとは比較にならないくらい短いのです(古書店の買い取り価格がつかない場合すらあります)。世代交代も早く、ターゲットがピンポイントだから現在中学~高校生の女の子は数年後には新しく供給される作品に興味を持たなくなる。いわゆる「24年組」のような、世代を越えた長寿作家になり得ない。

愛読者のかた、いらしたらすいません。中年男の戯言です(笑)。