今回掲載のアルバムは、
●Socrates'Phos'1976(Gr.)
●Hurdy Gurdy'(same)'1971(Dan.)
●Possessed'Exploration'1971(U.K.)
●Far Out'日本人'1973(JP.)
の4枚です。その前に前回紹介のアルバム解説を。
●ハイ・タイド「シー・シャンティーズ」
42年前の元祖ゴス。ぶち切れギターにヴァイオリンが絡み、この手の暗黒音楽ではトップ・クラス。ジャケット通りの名盤。
●ブルース・アジェクツ「(同)」
強烈にアンダーグラウンドの雰囲気漂うデンマークのバンド。バンド名に反してブルース臭なし。冒頭の変拍子ナンバーから暗く攻撃的。セカンド制作中に火災事故で解散。
●フラワー・トラヴェリン・バンド「サトリ」
日本ロック史上最大の問題作。ジミというよりはサバス系だが殺気と狂気でサバスを凌駕。石間秀樹のギターはハイ・タイドのトニー・ヒルに匹敵、その上故・ジョー山中のヴォーカルとくれば無敵。
続いて今回掲載のアルバムをササッと解説。
●ソクラテス「フォス」
ギリシャ(!)のバンド。72年のデビュー作は実にショボかった。これはヴァンゲリスをプロデュースに迎えた世界デビュー作。妙にカラフルで、ギリシャ時代の方がいいなあ。
●ハーディ・ガーディ「(同)」
同じデンマークのブルース・アジェクツと並ぶこれぞジミヘン直系のギター・バンド。アジェクツもそうだが曲がクールで泣ける。アメリカのサード・パワーやサー・ロード・バルチモアみたいに暑苦しくない。歌詞は英語です。
●ポゼスド「エクスプロレーション」(リクエストにより再紹介)
5年前にCD再発されるまで誰も知らなかった1971年の超レア・アイテム。女性ヴォーカルで音楽はずばり元祖ゴス!ほとんど耽美パンクに近い10年早かったバンド。ジャケ通りの音。好み分かれます。
●ファーラウト「日本人」
LPでは片面1曲ずつ、曲調はピンク・フロイド「エコーズ」まんま。しかしコレがハマる。故・左右栄一のギターもキレる。バンドはこの後ファー・イースト・ファミリー・バンドに発展。タイトルもバンド名もないジャケットも秀逸。
だいたいこんなところでしょうか。いや、実はまだまだあるのです。