「同じ本を？ほう(ぼくがつきあった女には必ずチェーホフ「犬をつれた奥さん」を薦めたことを差す)。目は、早めに治療すれば失明延ばせるんでしょう？」
「ほう」にも苦笑したが(そう言われるとまるで下心で本を薦めたように聞こえる。けしからん)緑内障治療＝失明先延ばしという書きっぷりには妹ながらなんて短絡的なやつだ、と苦笑した。でもすぎ子ちゃんはこれでいいのだ。
大阪の詩人哲学者Ｔ氏は、ご先考が白内障だったという。白内障と緑内障、違いわかります？私はどちらも漠然とした認識しかありませんでした。こういう時は広辞苑がいい。ウィキペディアは詳細だが誤りも多いし長い。まずは白内障から。
○眼の水晶体が灰白色に変じて濁る病気。主として老人性のもの、また、先天性・糖尿病性・外傷性、赤外線による職業病性のものなどがある。原爆被爆者に見られたものを原爆白内障という。しろそこひ。
では緑内障はどうか。
○眼球の圧力(眼圧)が異常に亢進した状態。種々の原因があるが、過労・虹輪視(灯火の周囲に虹のような輪を見る)・眼痛・頭痛があり、重症では失明する。視力を失った瞳孔の色がみどり色に見えるのでこの名がある。あおそこひ。
実にわかりやすい。白内障はほぼ老化現象、では緑内障は？ここで掲載図版に30度！(古いか)注目！眼科でもらってきたパンフレットでございます。16ページの小冊子だが、監修の東京警察病院眼科部長安田典子先公いや先生、いい仕事だ。表紙に目次が印刷されている。
・緑内障ってどんな病気なの？
・視野の変化に気付かないのはなぜ？
・緑内障の原因「眼圧」とは？
・緑内障にはどんなタイプがあるの？
・どれくらいの人が緑内障にかかっているの？
・眼圧が正常なのに緑内障？
・視野の障害と眼圧の関係は？
・眼圧が正常なのに治療するの？
・視野の障害はどのように進行する？
・緑内障の治療は？(治療の目的)
・点眼しても眼圧が下がりにくい場合は？
・毎日の点眼！定期的な受診！
・よくある質問
・患者さんのご家族の方へ
明日の日記で以上の14項目(6と8なんか同じ、最後の3つはなんでもありな気がするが…)をお勉強する。
