●「オリジナル・ジェリー・マリガン・カルテット」(1952,1953)
戦後白人ジャズのヒット作。ピアノを入れず、トランペット(チェット・ベイカー)とバリトン・サックスが舞うようなアンサンブルを聴かせる。(画像1)
●ザ・クインテット「ジャズ・アット・マッセイ・ホール」(1953)
モダン・ジャズは黒人のビ・バップから始まった。その象徴的存在チャーリー・パーカーを中心とする歴史的同窓会ライヴ盤。
●セロニアス・モンク「セロニアス・モンク・トリオ」(1952,1954)
ビ・バップの中でもとびきり前衛的で遅咲きのピアニスト、作曲家が初めて個性を確立した衝撃的作品。
●「クリフォード・ブラウン~マックス・ローチ・クインテット」(1954,1955)人気実力共にNo.1ドラマーが新鋭天才トランペッターと組んで即座にトップ・バンドとなった。第一作。
●チャールズ・ミンガス・ジャズ・ワークショップ「直立猿人」(1956)
ベーシスト、作曲家として個性・実験性が強すぎ試行錯誤が長かったミンガス初めての成功作。
●ソニー・ロリンズ「サキソフォン・コロッサス」(1956)
ジャズのテナー・サックスのアルバムの代名詞、一家に一枚といえばこのアルバム。通称「サキコロ」。(画像2)
●アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャース「モーニン」(1958)
1曲目からあざといまでにノリノリの大ヒット作。日本も含む世界ツアーでいわゆるファンキー・ジャズ・ブームを起した功績も。
●マイルス・デイヴィス「カインド・オブ・ブルー」(1959)
ジョン・コルトレーン始め泣く子も黙る凄腕メンバーが揃った冷徹非情な大傑作。ジャズ以外への影響力も絶大な世界遺産的名盤。
●ビル・エヴァンズ・トリオ「ワルツ・フォー・デビー」(1961)
ジャズ・ピアノの代名詞、初心者からマニアまで納得の高い音楽性。エヴァンズは「カインド・オブ・ブルー」の影の立役者というべき存在。
●エリック・ドルフィー/ブッカー・リトル・クインテット「アット・ザ・ファイヴ・スポットVol.1」(1961)
共に若くして急逝したアルトサックス、トランペットの俊英が最高のメンバーを得て2週間だけクラブ出演した伝説的ライヴ。クラブの汚さに注目。(画像3)
(昨年9月投稿記事の再録)