人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

谷川雁

七ひき目の小やぎが助かったわけ(後編)

(19世紀末のドイツ版グリム童話本挿絵より) 前回の前編で引用した節までにほぼ、詩人・谷川雁によるグリム童話「おおかみと七ひきの小やぎ」についての1980年代初頭の考察エッセイ「時間の城にかくれた小やぎ」は、結論にまでたどり着いています。あとに続く…

七ひき目の小やぎが助かったわけ(前編)

(19世紀末のドイツ版グリム童話本挿絵より) 今回は1960年代の終わりまでは政治活動家として活動し、1970年代以降には児童教育家に転じた、詩人の谷川雁(1923-1995)の、グリム童話「おおかみと七ひきの小やぎ」についての考察エッセイ「時間の城にかくれた小…