人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

悪夢の歴史、その他のエッセイ

○コメントと断片より

(1)現実には詐欺や差別、いじめの被害で苦しんでいる人が大勢いて、そうした悪をなす人はたいして個人的な罪悪感を抱いていない、という状況があります。民主主義国では医療で言う対症療法、発見されたら対処する、というやり方しかないと言えます。
20世紀の独裁国家は社会的腐敗を自由経済主義の排斥や民族主義で一掃できる、と国民を誘導し、世界各地で発生しました。結果的に健全な独裁国家は生まれませんでした。文化的にも低下し、腐敗はより陰湿になり、国家経済も破綻しました。
どんな社会組織も常に過渡期にあり、長所と短所を抱えています。しかし人は生きる時代を選べません。歴史とは悪夢の連続です。悪夢から目覚めることができれば、人も恐れずに生きることができるでしょうか。

(2)アルバム「Mott」は最高傑作だから当時のライヴ映像が見られるのは嬉しいですね。RCサクセションがロック化した時参考にしたのがこの時期のモット・ザ・フープル(ストーンズ+ディラン÷グラム)という話も聞きました。「すべての若き野郎ども」「革命」「ロックン・ロール黄金時代」三部作はどれもいいですが、欧米での評価では「革命(Mott)」が、ラヴの「フォエヴァー・チェンジズ」に匹敵する大傑作と語り継がれているようです。ぼくも大好きです。ブギもあればバラードもあり、「バンド存続の危機」がテーマのアルバムです。

(3)ジョイ・ディヴィジョンと言えばこの曲でしょうね。初めて買った12インチ・シングルでした。正規ヴィデオがなかなかDVD化されませんが、イアン・カーティスのステージ・アクションが異様なのが印象に残っています。カヴァーではポール・ヤングが83年に全英チャート10位内に送り込んでいます。バンド自身のヴァージョンはセカンド・アルバムともどもイアンの死後発売です。初のアメリカ・ツアー前日に自殺、という病的な死でした。

(4)日本でも学校行事としてはしないでしょう。保護者の親睦会の延長程度だと思います(子供から率先してできることではありませんから)。日本でも国をあげて行うようならいっそ面白いんですけどね。スーパーに並ぶ菓子は親が自分の子供(と家に出入りする友だち)にあげる程度でしょう。ぼくは一度きりでしたが親の立場でやって、子どもたちがはしゃいでいるので楽しかったですよ。