人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

通院日記・6月19日(水)曇り

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毎月の眼科検診は20日前後に通っているが、木曜は定休日なので今日(19日)行ってきた。今日は視野欠損の検査はなし。視力、眼圧ともに正常。
毎回のことだが、真横45度の角度から一滴もこぼさず点眼する先生の手際には年期を感じて驚嘆する。物腰も丁寧かつ穏やかで、地元では名医で通っているのも納得する。

ぼくが幼児の頃には、この町には「赤ひげ先生」と呼ばれるお医者さんがいた。もちろんこの呼び名は黒澤明の映画にちなむ。急患だろとお金がなかろうと来る者は拒まず、というお医者さんだったらしい。
「和ちゃんも診てもらったことがあるのよ」
と母に聞かされた。「…薬(錠剤)をかじって割って、『子供だからこのくらいかな』と言って出されたのには驚いたけど」
30代未満の人はご存じないかもしれないが、昔は調剤薬局ではなく医院が薬を出していたのだ。ぼくが母に話を聞かされた時には赤ひげ先生は引退していたか、故人だったようだ。

ぼくには満州引き上げ体験者や従軍従事者、結核病棟入院経験者のかたがたとも教会で知遇があったし、74年のオイルショックも10歳だったから続くロッキード事件田中角栄失脚も覚えている。新宿騒乱とか、長嶋の引退試合とか。
ぼくの年齢を下限に、戦中~戦後の連続性がぷつりと切れる、と言えるかもしれない。ぼくは近所のお年寄りから関東大震災東京大空襲(ぼくの済む隣県の郊外からすら見えたという)の話まで聞いて育った。
ぼくは自分の娘たちにしっかり伝えていきたかった。残念ながら離婚によってそれはかなわないことになってしまったが、ぼくと妻の長所は長女なり・次女なりに受け継いでくれていたから悪いようにはならないだろう。子供とは、未来そのものなのだから。

さて、火曜の晩は日曜朝以来に、ようやく食事が喉を通った。日曜朝は米飯に漬物と味噌汁だけだった。日曜に買い物して、せっかくガスコンロが直ったのだからバジル味つけチキン・ソテー肉を1ポンド入り250円で買ってきたのだ。二切に分かれていたので昨夜は一切。ちなみに1ポンドは450グラムに当たる。

今日は午前中に眼科、昼食はスパゲッティで軽く済ませたが、夕食用にチキン・ソテーともやし炒めを調理した。食材だけなら150円にも満たない。1/2ポンドでも、これだけのヴォリュームがある。ついでに目玉焼きでも添えればよかったか。