人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

通院日記・7月29日(月)小雨~曇り

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今朝起きたらドアポストに封筒が入っていた。ぼくの受洗教会の牧師先生からの誕生日カードだった(画像)。結婚当初住んでいたマンション宛てで、宛先不明スタンプが捺されていたから、たぶん教会員の誰かが届けてくれたのだろう。なにしろ信徒数4000人を越える教会(先生は全員に誕生日カードを贈っている!)だ。近所の人も当然いる(元々教会自体がこの近所にあった)。転居通知のための返信を書かねばなるまい。もちろん近況も。

それから、メンタル・クリニックに通院する前にブログへのコメントに返答を書いた。こんなふうだ。

「五大グループでジャズと親近性があったのは映画産業の都市・ロサンゼルスで活動したビーチ・ボーイズザ・バーズでしょう。アメリカですから、ディランが起用するセッションマンにも当然ジャズの心得がありました。ストーンズはブルースですからジャズの母胎みたいなものです。
ビートルズ曲のジャズ・ヴァージョンは数多いながら、原曲を生かしたものは僅かです。ビートルズは他のどのバンドにもない音楽的不整合性がありました。鬼っ子みたいな音楽でした。和声と主旋律=複旋律が乖離しており、和声進行も従来の転調という概念では解釈できず、拍節も通常の偶数拍子では納まらないものでした。真っ向からモダン・ジャズやクラシックの主流と対立するものでした。サウンドそのものがビートルズの実体なので、ビートルズの曲はビートルズの演奏でないとビートルズではないのです。
ただしクラシック界でもジャズ界でもビートルズ的な存在はいました。ジョン・ケージオーネット・コールマンといった人たちがそうです。彼らが実践したのも音楽理論による改革ではなく、感覚的に新しいサウンドそのものでした。
ジョンのジャズ嫌いは感性的でもあり、インテリ中産階級が聴く音楽だという階級意識から来た反感もあったと思います。ジョンの階級意識ビートルズのメンバー中でも際立っていました」

小雨の中をクリニックに出掛けた。今日も睡眠導入剤(ベンザリン)の話。効果は良好だから頓服で続けることになる。内科の血液検査結果と、今月は麦茶ばかりでほとんどお酒を飲んでいないこと。「もうアルコール依存症取り消してくださいよ」「依存症経験あり、にするかね?」「ぼくの場合は一時的に飲酒に逃避してたんですよ」と軽く交わしてくる。