これら晩年のテレビ映像を観ると、とても凋落ぶりを嘆かれていた歌手とは見えない。少なくとも人前で歌う時の彼女は若々しく、生気に満ちていた。
テレビ映像で楽しめるのはレコードと違い普段のライヴのスタイル、すなわちピアノ、ベース、ドラムスだけのシンプルなバンドを率いて歌うビリーが聴けることだ。
[Please Don't Talk About Me When I'm Gone/Billie's Blues/My Man]'56.9.13
http://m.youtube.com/watch?v=N0aaZnxnkEo&gl=JP&hl=ja&guid=ON&client=mv-google
次は伝説的なオールスター録音で12小節のブルースを9分間(管楽器7人！)演奏している。かつての恋人レスター・ヤングが二番目のテナー・ソロをとる。
[Fine And Mellow]
'57.12.8
http://m.youtube.com/watch?v=YKqxG09wlIA&gl=JP&hl=ja&guid=ON&client=mv-google
次は一曲ごとに3人→6人→5人と編成を替える。
[Foolin'Myself/Easy To Remember/What A Little Moonlight Can Do]
'58.7.10
http://m.youtube.com/watch?rl=yes&v=yji7tvcfxw0&client=mv-google&hl=ja&guid=ON&gl=JP
最後のテレビ出演は入院二か月前、逝去の四か月前のロンドンでの収録だった。オーケストラの伴奏で歌った3曲中1曲をご紹介する。これが病死寸前の容態で43歳の女性歌手が歌っている映像なのだ。
[I Loves You,Porgy]
'59.2.24
http://m.youtube.com/watch?v=uZxapd_LUaM&gl=JP&hl=ja&client=mv-google&guid=ON
(この項完)
