Curved Air - The Lost Broadcasts : http://youtu.be/uKTbm_LQbu8
Filmed live in studio for German television. Original "Beat Club" sessions.
1-3 (March 1971)
4-6 (20+22 September 1971)
Released Gonzo Multimedia HSTO58DVD
01. Vivaldi 0:00
02. It Happened Today 08:38
03. Propositions 13:40
04. Back Street Luv I 20:42
05. Back Street Luv II 24:38
06. Piece Of Mind 28:49 to 39:22
Curved Air - Masters From the Vault
Recorded live in studio for Holland television,1972
Marie Antoinette : http://youtu.be/lY5SpyIhC6g
Melinda (More or Less) : http://youtu.be/t3aSY0MNvTs
[Personnel]
Sonja Kristina - Vocals,Acoustic Guitar
Darryl Way - Electric Violin,Keyboards
Francis Monkman - Guitar,Keyboards
Ian Eyre - Bass Guitar(Lost Broadcasts)
Mike Wedgwood - Bass Guitar(Masters From the Vault)
Barry de Souza - Drums(Lost Broadcasts)
Florian Pilkington-Miksa - Drums(Masters From the Vault)
★★★ Henri Strik (edited by Peter Willemsen)
Curved Air were a pioneering British progressive rock group formed in 1970 by musicians from different artistic backgrounds, including classical music, folk and electronic s. As a result the music of the band was a blend of progressive rock, folk rock and fusion with classical elements. At the time they were one of the first rock bands that featured a violinist namely Daryl Way. Curved Air released eight studio albums and had a hit single with Back Street Luv (1971) which reached number 4 in the UK singles chart. The most striking band member was Sonja Kristina. She was one of the first female singers in a progressive rock related band. Francis Monkman (guitars, keyboards), who later on established Sky, and Darryl Way were responsible for the compositions and the excellent instrumental parts.
You can enjoy three separate sessions on this DVD that were all shot in 1971. The first set was filmed in March 1971 and includes three tracks: Vivaldi, It Happened Today and Propositions. These tracks are all taken from their debut Air Conditioning (1970). In September 1971 another recording session took place. Strangely enough they recorded two sessions on the 20th and the 22nd of September and as a result we got two different versions of Back Street Luv and Piece of Mind. These songs can be found on their Second Album (1971). Their regular drummer Florian Pilkington-Miksa wasn't available for these sessions, so they hired session drummer Barry de Souza to help them out. The footage of those TV-shows is well worth watching. They particularly show that music was made with a minimal of electronic devices at the time. Just a couple of amplifiers and the instruments they played on. This way the music sounds very pure with a raw touch. I also noticed that they liked to improvise in the longer and more intricate pieces like Vivaldi and Piece Of Mind.
Since a couple of years the band got together again supervised by Sonja Kristina. Whether they have intentions to record new material isn't known yet, but anyway, I would like to thank the people who made this footage available! It's always nice to see and hear progressive rock music from the time it started to emerge!
(www.backgroundmagazine.nl)
カーヴド・エアは初期3作がすべてだ。もしくは初期3作から選曲した75年の『ライヴ』1枚でもいい。名曲はすべてその最初の再結成ライヴで網羅されている。それはほとんど今回リンクを貼ったテレビ出演映像と同じ選曲で、デビュー前からの人気で予約で2万枚を売ったというファースト・アルバムからの『Vivaldi』『It Happened Today』『Propositions』、セカンド・アルバムからの『Back Street Luv』、傑作サード・アルバムからの『Marie Antoinette』の5曲がエアの名曲だった。このテレビ出演のうち『ロスト・ブロードキャスツ』分は正式メンバーのドラマーが参加できず代理ドラマーになり、またエアはアルバムごとにベーシストの交替があるバンドなのだが、サード・アルバムに参加したベースのマイク・ウェジウッドの自在なリズム解釈がフローリアンのドラムスにインスピレーションを与えたか、一定のタイム感を維持しながら自在に倍テンポ、1/2テンポを行き来するベースとドラムスの素晴らしいコンビネーションが『マリー・アントワネット』で最高の達成を見せている。
カーヴド・エアは新進ロック・マネジメントのマイルス・コープランドがウィッシュボーン・アッシュとともにデビューさせたバンドだった。エアの後期ドラマーにスチュワート・コープランドがいるのはマイルス・コープランドの実弟だったからで、マイルス・コープランドは後にポリスのマネジメントでさらに大成功し、IRSレーベルを立ち上げてREMをデビューさせることになる。
ウィッシュボーン・アッシュ、ポリス、REMと並べると、カーヴド・エアは知名度でも実績でも見劣りするが、アッシュやREMはもともとコープランドに見出される以前からメンバーが自発的に結成していたバンドだった。ポリスはコープランドがパンク/ニューウェイヴの流行に即応してメンバーを召集したバンドだが、スチュワートはエア解散後に元ゴングのマイク・ハウレット(ベース、後にフロック・オブ・シーガルスのプロデューサーになる)とストロンチウム90を組み、このジャズ・ロック・バンドはデモ録音だけで終わったが、ギターとヴォーカルにはゴードン・サムナーがいた。スチュワート・コープランドをリーダーに、ヴォーカルの比重を高めるためベースに転向したサムナーはスティングと改名し、元ズート・マネー・コンボ～アニマルズ～ソフト・マシーンを経てセッション・ギタリストをしていたアンディ・サマーズの3人がプロ根性で世界的人気バンドに登りつめたのがポリスだった。
カーヴド・エアはアーティスト志向とプロフェッショナリズムが中途半端なバンドだった、とも言える。才能ある美貌のシンガー・ソングライターのソーニャ・クリスティーナ、才能あるロック・ヴァイオリン奏者でキーボードもこなすダリル・ウェイ、才能あるロック・ギタリストでキーボードもこなすフランシス・モンクマン、才能あるジャズ・ロック・ドラマーのフローリアン・ピルキントン・ミクサ、なぜかベーシストだけはアルバム毎に交替したが(同様のバンドにロキシー・ミュージックがある。財政運営上の理由かもしれない)、歴代ベーシストも腕前はすこぶる良く、特に『ファンタズマゴリア』のマイク・ウェジウッドがアルバムを名作にした貢献は大きい。
だが才能あるメンバーばかりなのがかえってバンドの舵取りを混乱させたか、傑出した曲もあるのにアルバムは何となく散漫で、デビュー作チャート8位、セカンド11位、サード20位とじりじり売り上げは落ちて行った。そして一旦バンドは解散してしまうのだが、ソーニャとマイク・ウェジウッドだけが残って18歳のヴァイオリン＆キーボード奏者エディ・ジョブソンを起用し『エア・カット』を残す(1990年発売の『ラヴチャイルド』はジョブソン在籍時の未発表テイク集)。ところがジョブソンがロキシー・ミュージックに引き抜かれてまた解散。しかし1年置いてオリジナル・メンバーによる再結成ツアーが行われて『ライヴ』を残す。これは他のメンバーは仕事があったがソーニャだけは仕事がなく困窮状態だったためらしい。このツアーの好評で何とか新しいレーベルとの2枚契約も結んだが、アメリカン・ロック寄りの『ミッドナイト・ワイア』『エアボーン』の2作を残して解散する。
カーヴド・エア後期1976年のスタジオ・ライヴは『ライヴ・アットBBC』で聴けるが、結局彼らはスタジオ盤よりライヴが良かったバンドだったのではないか。しかしアルバムが売れなければライヴも減るわけで、実質6年あまりの活動期間に4回解散、というのも珍しいバンドではある。後期2作にもウェイは参加しているが、初期作品の実験性はモンクマンの指向性だったらしくウェイの居場所がない。『エアボーン』を最後に解散後、ソーニャさんはスチュワート・コープランド夫人になり、80年には唯一のソロ・アルバムを出しフォーク・シンガーの原点に戻った。だが発掘盤『ラヴチャイルド』がきっかけになったか1990年には再結成ライヴを行い、BBCライヴの発掘に続いて2000年には90年のライヴのCD化とともに断続的にライヴを行うようになり、2008年には再録音アルバム『リボーン』をリリース。2012年には近年のライヴを集めたCD＋DVD『ライヴ・アトモスファー』リリースといかにも昔の名前で出ていますだったのだが、昨2014年には38年ぶりのスタジオ新作『ノース・スター』を自主レーベルから発表してしまった。You Tube動画で観るソーニャさんは昔の美貌はどこへやら、かつてのソーニャさんのお母さんみたいになっているが、デビューから45年なのだ。カーヴド・エアのデビュー作から5作から『ライヴ』まではいまでも楽しめる音楽で、そう大したバンドではないにしろあの時代だからこそのムードがある。聴きたい人だけ大事に聴きつづければいい音楽だと思う。
[Curved Air Discography]
01. Air Conditioning (Warner Brothers,1970.11) UK#8
02. Second Album (Warner Brothers,1971.2) UK#11
03. Fantasmagoria (Warner Brothers,1972.4) UK#20
04. Air Cut (Warner Brothers,1973)
05. Curved Air Live (Deram,1975.2)
06. Midnight Wire (BTM,75.12)
07. Airborne (BTM,1976.6)
08. Lovechild (Castle,1990) Unreleased 1973 Materials
09. Live at the BBC 1970-1976 (Band of Joy,1995)
10. Alive,1990 (Mystic,2000.11)
11. Reborn (Re-Recordings,2008)
12. Retrospective (Anthology inc.3 New Tracks)
13. Live Atmosphere (Live from 2010-2011 Tour,2012)
14. North Star (Curved Air,2014.3)
