人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

雪の降る町だ。

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 相模平野は夜半から積雪50mm、さきほど外出しましたが往復2回も路上で転倒してしまいました。この作文は最初別のタイトルでまとめるつもりだったのです。つまりこんな具合。

[ 118事件の真相 ]
 日本の海上保安庁への緊急通報用電話番号は118番だそうだ。また一般的なドリル刃の先端角は118°に作られるらしい。ここで言いたいのは当然そういう海猿(よく知らないが)的なことではなくて、例えば歴史に名高い226事件も1月18日に起きたら118事件と呼ばれたろうか、ということだ。
 歴史的事件とは常に後世から回顧されるから、226という加算的に隣接した偶数揃いの数列には運命的なものを感じさせる。あの事件が生涯のトラウマとなり模倣事件を起こして公開自殺した戦中世代の小説家までいたのは(ちなみに歿年月日は1970年11月25日だったが)226という数字の強力な呪縛力を感じさせる。阪神淡路大震災の1月17日、東日本大震災の3月11日と、117や311など数列の中に2文字のゾロ目が入っているのも強いようだ。
 そして何より226とは純白の雪、黒の軍服、奇襲による鮮血を連想させる。できすぎなくらいだが、もともと示威行為として計画された事件なのだから、映画のようにお膳立てが揃っているのも当然だろう。
 そして今日1月18日は今年初の本格的な雪が関東平野に積もったわけだが……

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 と、こういう具合に脱線事故から入っていくつもりだったのですが、いやあ予約診療の受診に行って、途上であっけなく災禍に遭ってしまいました。積雪5cmで往生しているなんて降雪地帯の人にはバカみたいでしょうが、相模平野にはめったに雪は降らないのです。
 尻もちを突いてしまったのが1回、あお向けにひっくり返ってしまったのが1回です。尻もちの時は臀部、あお向けの時は背筋と肘を打ってしまい、さすがに痛くて今はまだ力が入りません。大の男がズルッと転倒するのは目立つものらしく、周りの人たちが親切に寄ってきて助け起こしてくれました。転倒直後は力も入らないし、だいたい足元が滑って自力で起き上がれないのです。あと滑りそうになったのが2回、水溜まりに雪が積もって気づかず足を突っ込んでしまったのが1回。とまあ、実に密度の濃い小外出でした。

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 ちなみにクリニックで「途中で2回も転倒しながら来ましたよ」と話し、雪に備えのある国じゃないですしねえ、と話すと、「ぼくはスノーシューズで来たよ」とデスクの下から長靴を持ち上げてどや顔をされてしまいました。悔しくないけど、悔しいぞ。