人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

平成30年元旦の握り寿司

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 ごあいさつがまだお済みでない方がたには、あけましておめでとうございます。何てことなく平成29年も終わって平成30年になった。大みそかは早起きしていろいろブログのための読書などして、開店時間すぐにスーパーで年末最後の買い物をして丘の向こうに一礼する。平成29年、坂だらけのこの町は近年稀にみる猟奇殺人事件で全国に名をとどろかせた町で、丘の向こうにその現場があるのだ。帰宅して昼食後に大みそかは映画日記感想文とは関係のない映画を2本観て、平成も再来年までだったっけな、昭和天皇崩御の日にレンタル・ヴィデオ店で借りて観た映画は『ドレミファ娘の血は騒ぐ』だったなと年末最後の入浴中に思い出す。夕食をとって晩8時すぎには寝てしまい、起きたら元旦の午前6時だった。紅白歌合戦もその裏番組もテレビ番組はまったく観なかった。平成9年から10年、つまり20年前の年末年始は新婚初めての年末年始だったと思うとはかないもので、あれが世間の幸福の平均値だとすれば最高でも平均的な幸福しか体験したことがないと改めて痛感する。このまま自動車免許も取得せず海外旅行にも行かずに人生をまっとうするのだろうが、そんなことに未練はない。

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 全然新年の感覚なしに起きて、コーヒー牛乳1杯飲んで温まり持病の双極性障害の向精神剤の服薬をして(本当はちゃんと食事して服薬する方がいいのだが、食欲がなくても一定時間おきの服薬が発症予防には必要になる)、昨日の「2017年追悼年越しそば」の作文を書いた。ブッチもグレッグもヤキもホルガーも、チャック・ベリー遠藤賢司さえも彼岸の人になってしまった。好きなミュージシャンが増えていく数よりも亡くなっていく数の方が多くなってしまった。短い作文だが思うところが多く時間がかかった。ブログに正午付けで公開されるようアップし、頭脳作業もカロリーを消費するとかでこのブログのように頭のよくない作文ばかりでも書けばそれなりにくたびれる。買っておいた握り寿司を食べる。元旦も元旦らしいことは何もしていない。テレビ番組も観ない。

 チャック・ベリーとカンをひさしぶりに聴いて平成元年から平成30年まで好きな音楽はほとんど変わらないな、と思う。12月のジャズとロックのブログ作文はサン・ラとアイアン・バタフライばかりだったが、もう散々聴いてから書いたので、作文のためサン・ラとバタフライを聴き返す以外はSPKのアルバム全7作(それと数枚の海賊盤)ばかり聴いていた。就寝時にはCDプレイヤーをプログラムして、聴いている最中に眠れるように2時間リピート再生して自動電源オフになるようにセットし毎晩くり返し聴いても飽きなかった。これほどリラックスして聴けて心地よく良く眠れる音楽もない。今年もすべての恋人たちにわざわいあれ、と思うような気分の時には特にぴったりくる感じがする。

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SPK - Slogun (1979 EP, from the album "Auto Da Fe" 1983) : https://youtu.be/OZWmYEUoweg - 6:14
SPK - Emanation Machine R. Gie 1916 (from the album "Information Overload Unit" 1981) : https://youtu.be/G9b89PFYZ5g - 5:24
SPK - Despair (from the album "Leichenschrei" 1982) : https://youtu.be/-yXy51pk-lw - 4:45