人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

ジミ・ヘンの「蛍の光」

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Band of Gypsys - Auld Lang Syne (Originally Rec.'69.Dec.31) : https://youtu.be/FQNWj75WemU (Enrique Casal Cover) - 3:54 (Original Length)
Originally Recorded live at The Fillmore East, December 31, 2nd Show
Official Released by MCA Records ‎Experience Hendrix MCD-11931, Feb 23, 1999
[ Band of Gypsys ]
Jimi Hendrix - guitar, vocal
Buddy Miles - drums, vocal
Billy Cox - bass, backing vocal

(Unofficial "The Band of Gypsys Archive" 3CD Liner Cover & Official MCA/Experience Hendrix "Live At The Fillmore East" 2CD Front Cover)

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 ジミ・ヘンドックスがバディ・マイルズと双頭リーダー体制で組んでいたトリオ編成バンド「バンド・オブ・ジプシーズ」は'69年秋から'70年初頭までしか続かず、ジミは元エクスペリエンスのドラマーのミッチ・ミッチェルを呼び戻してジミ、ミッチ、コックスの3人でニュー・エクスペリエンスとして活動再開しますが、ジプシーズはジミ生前に'69年12月31日~'70年1月1日の1日2回、計4回のライヴから6曲収録のライヴ盤『Band of Gypsys』'70しか残さなかったので、12月31日のセカンド・ショウ中にカウントダウンを迎えたバンドは「蛍の光」を演奏しましたが、その演奏は長らく海賊盤でか聴くことができないものでした。'99年になってフィルモア・イーストでのライヴのアルバム未収録分をセレクトして発売した『Live At The Fillmore East』は4回のライヴの完全版ではないながらようやくその時の「蛍の光」が収録され、'69年8月18日出演のウッドストック野外フェスティヴァルでの「星条旗よ永遠なれ」のインストルメンタル演奏とは比較にならない余興的なものでしたが、以来ともあれ幻の音源ではなくなりました。
 せっかくだから今年の大晦日はこれをご紹介して終えようかなとしたところ、どうも著作権継承者であるエクスペリエンス・ヘンドックス財団が認可しないようでリンクを引けるサイトがない。YouTubeにも「Auld Lang Syne (Jimi Hendrix Style Cover)」ばかり数十人のアマチュア・ギタリストの皆さんが載せている。中でもトリオ編成バンドで、しかも投稿者の中でいちばん平均年齢の高そうな老人男性3人がなかなか好い雰囲気を出していたのでリンクを貼らせていただきました。Enrique Casalさんとおっしゃいますと、お名前からするとラテン系の国の方でしょうか。Casalさんがギタリストでリーダーとすると、左利きで使用ギターはストラトキャスターというところまでなりきってらっしゃるところはさすがで、実に年季の入ったたたずまいのトリオです。こういう朗らか何だかしょぼいんだかわからないような年の暮れもまた一興ではないでしょうか。