人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

出会い(決着)

出会い、というリクエストには悶絶した。あなたは天然だ(笑)。ぼくのブログは性愛と精神疾患、離婚や逮捕とうかつにコメントできない内容ばかりなのでコメントは皆無、でも2週間で毎日の訪問者は30人になりました。みんな毎日読んでくれるのです(子育て記事で読者が増えました)。先ほど出会いの最終回をアップしましたので、また改めてリクエストください。「言霊」こなせるだろうか?折口信夫ジェンダー障害でした。ぼくは恋愛した女性に「あなたは優しい女の子みたい」と言われ続けてきました。何度も同性愛者から求愛されました。「言霊」というテーマは性愛と切り離せません。中上健次はさすがでしたが、ぼくの実感とは違います。歴史と世界で言えば…言霊は王朝時代に発見された概念です。一夫多妻制の貴族社会で生まれたものです。当時は結婚は遺産相続の手続きのためで、現代のような自由な恋愛は庶民にしかなく、庶民の識字率はまったくなかった。
結婚した。でもひとり暮らし。夫は来ない。それで和歌や日記、物語を書く。この悲しみが言霊です。女性が抑圧された状況から生まれたものです。
ぼくは主治医と雑談していて統合失調、躁鬱は古代からあるけど、純粋な鬱は近代からしかないね」「そうですか(結論は見えている)」「やっぱり社会に原因がある」
帰宅して気づいた。純粋な鬱の文献が王朝時代の女性の日記にある。あまりに暗くて誰も読まず、昭和初期に始めて評価された。「夜半の寝覚め」。主治医は専門家だからプロとして精神疾患の治療に当っている。ぼくは想像力がある。純粋な鬱も古代からあった。識字階級はそれを記録しなかった。「夜半の寝覚め」は千年前の日本の貴族女性の鬱病日記で、精神医学文献としても解明されるべき特異な作品だ。
ぼくには発見だった。だがつらくもあった。識字階級は精神疾患を忌避して記録しない。疎外された気分だった。
ぼくはあなたへのラブレターとして書き始めたのだけれど、結局あなたを混乱させるような記事になってしまった。これもほら、色男の手口さ(笑)。