人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

真似句亭日乗(14)離婚事情回想3

「ぼくの裁判は法治国家としては最低だと思います。確かに厳重に救済しなければならないDV家庭には適用すべき条令でしょう。でもぼくの場合は新条令のキャンペーンとして捏造されたものです。妻すら離婚を決定的にしたいだけの動機で告訴状に署名したので、ぼくが4か月間も未決囚監に拘置されるとは思いもしなかった。ぼくの事件など赤子の手をひねるようなものだったはずです。マンション前まで訪ねる前から見込み捜査が行われているのです。なんて露骨で下劣なんだろうと思います。
拘置されたのを知らされたのは別れた妻とぼくの実家だけ、おそらく(いや、確実に)身内以外には知らせなかったでしょう。今になって、突然の拘置には訊かれたこと(名前、住所など一切)完全黙秘すると初日から弁護士をつけてもらう権利が発生すること等防御方法も知りましたが、マンションの前に行っただけで条令違犯ですから現行犯逮捕そのものです。
ウィークリー・マンションから出て向ヶ丘遊園近辺の旅館を点々としているし、おそらく奥さんが休みの土日の早朝現れるだろう、とマンションの管理人に手を回してありました(マンション管理人署名・捺印の告訴状までありました。ぼくのことは何を根拠か「最低の人間だと思っておりました」とありました。嫉妬と悪意に充ちた恥知らずな人間性を感じます)
5年前の判決自体は民事も刑事も覆せません。控訴しませんでしたから。もし法的手段で事件を明らかにするなら、刑事2人・妻・マンション管理人を相手取って精神的苦痛に対する賠償を求めることで捏造や見込み捜査を机上に乗せるしかないでしょう。
見苦しい話です。女に警察に売られたヒモと大差ありません。娘たちと別れの挨拶すら交わす機会もなかった。ヒモ以下です」
「自分をヒモだと言うのは、かえって女性に偏見を持っていることになりませんか?」
「わかりません。ただ、ぼくは過去に歪んだ性体験を持っているのは事実です。以前の記事で書きましたが、ぼくの最初のガールフレンドは一家心中で亡くなりました。小学1年生の時にはお向かいの高校1年生のお嬢さんに性のおもちゃにされました。具体的には自慰行為のお相伴です。中学2年生の時には母に近親相姦寸前の行為をされていました。別れてきた恋人たちは最初は向こうから求められ、最後も向こうから去っていきました」