人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

真似句亭日乗(15)離婚事情回想4

ぼくを知っている人、知りあう人は前科(!)を打ち明けてもぼくという人間を信じてくれるから、執行猶予も1年前に満了した今は堂々と冤罪だと言えます。もしDVを起こしたと疑われてもそれはそれでいい。女の密告で警察に売られたヒモ(ボーナス良かったでしょうね、管轄内で新条令違犯が釣れて。新条令出した議員一派のメンツをいち早く立てたわけだから)という、「望郷」や「勝手にしやがれ」のような、映画にはあっても近所には滅多にないぶざまなありさまですから文句は言わせません。
悔しいとしたらぼくを挙げて手柄を立てたり得々と密告した恥知らずどもですが、かれらは自分で自分を汚しているのだから恨みには思いません。あさましいだけです。
それに、ぼくには悲惨な目にあっても折れない人間であることを主に教えられた。今はそれで十分です。

どうせ書くなら体験以上のものを、普遍的(といっても限界はありますが)なものを、と思っています。体験は体験で、すでにブログに書いたりこうして書いたりして、自分の中で整理をつけています。整理することで気づかなかった可能性も見えてきます。
たとえば、妻自身が口論を粉飾したとは考えづらいのですが、刑事が職業的に見当をつけて暴行3件という告訴状を作成したことはあり得る。夫婦の口論は夫から妻への暴行を伴うのが当然、と考える刑事なら。本来ならぼくを呼び出すのが人権を尊重したやり方ですが、これはいける、と見込んで別居中にぼくをDV指定し(その前に妻が交渉に来て、現金50万円と引き換えに離婚届に捺印しました。娘たちは人質のようなものでした)、住所不定になったらぼくの足取りを追跡して、妻のマンションまで来たら接近禁止条令違犯で拘置する。すべてこれを一個人に対する正当な法的手段として行って、ぼくには事実上人権なんてなかった。おそらく黙秘をしても無駄だったでしょう。50万円以上所持していないと自分からは弁護士を雇えない。妻は拘置される頃には割り込む金額を手切れ金にくれたわけです。そう、裁判だって。「夫は妻を殴る、妻は夫に殴られる」と考える人たちにぼくは裁かれたのです。