人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

ザ・ドアーズのアルバム( 前)

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昨年秋、輸入CD市場でドアーズのファンを騒がせたのは、ジム・モリソン(ヴォーカル)生前のスタジオ録音アルバム全6枚を紙ジャケット復刻したボックス・セットだった。同様の企画はこれまでもあったが、ボーナス・トラック、リマスター/リミックス、何より価格的にもマニア向けのものだった。
今回のボックスはリマスター/リミックスこそ踏襲しているが、ボーナス・トラックはない。もともとこのバンドのアルバムはビートルズレッド・ツェッペリンキング・クリムゾン同様ボーナス・トラックの必要などないのだ。しかも6枚組で2500円という冗談価格。筆者が中学~高校生の頃はLP2000~2500円で月のお小遣いも2500円だったから、毎月1枚LPレコード買うには雑費も含めて親の財布からあと1000円くすねるのは死活問題だったのにだ。
しかも当時はネット通販はもちろん中古盤・輸入盤店すら珍しく、あっても交通費考えれば近場のレコード店で国内盤買うほうが安くつき、廃盤や海賊盤は本当に高かった。ドアーズ全6枚で2500円!?おりゃあー、と携帯へし折っても(ぼくが交際していた女性のご主人は携帯を盗み読みしてへし折ったそうだ。本当にいるんだ、携帯へし折る人)事態は何ら変らないので、いい機会だから全6枚のアルバム紹介をしたい。写真上から年代順になる。

さて、アルバムは、
●ハートに火をつけて'The Doors'1967.1
まぼろしの世界'Strange Days'1967.12
●太陽を待ちながら'Waiting For The Sun'1968.9
●ソフト・パレード'The Soft Parade'1969.7
●モリソン・ホテル'Morrison Hotel'1970.2
●L.A.ウーマン'L.A.Woman'1971.4

モリソン逝去後に3人のドアーズは「アザー・ヴォイセズ」'Other Voices'1971.11、「フル・サークル」'Full Circle'1972.8(ヴォーカルはリーダーでオルガンのレイ・マンザレク)の2枚を出し自然消滅した。モリソン急逝は71年7月3日、入浴中の心臓麻痺。死亡地がパリだったのでL.A.の3人は葬儀にも出ず11月リリースのアルバム制作に入った。
「喪に服す間が短すぎたね」と、後のリーダーの弁。