人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

日記・前篇(1 月30日月曜 )

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平成24年1月30日(月)・晴れ。ぼくの使っている保温ポットはすぐ湯が冷める。実家が譲ってくれた電気ストーブはちっとも暖まらない。それで冬の夜は閉店まで徒歩40秒のスーパーの休憩所に行っていた。
一昨年から去年にかけての冬は3ヶ月まるごと精神病棟に入院していた。入院直前にぼくは躁病で電気温風ヒーターを衝動買いしていた。去年は結局そのヒーターは使わなかったのだ。

ところでこれ(写真上)はなにかというと、シェフグルメカード3000円分とサイゼリヤ株主優待券3000円分。グルメカードは普通に加盟店で買えるが(大概のファミレス。オリジン弁当チェーンでも)当然サイゼリヤの株主でもないぼくがなぜ優待券など持っているかというと、株主を探して強奪してきたわけではなく、タウン誌のプレゼントに当ったのでもなく(だったらなお良かった)、どちらも金券ショップで買ってきたのだった。
今日は午前中、隣町の総合病院に、昨年夏の盲腸入院以来の月に一度の尿酸値検査に行った。腎臓のエコー検査も受ける。腎臓異常なし。尿酸値も服薬後回復が著しい。次回は3月5日になる。その日はきっとまた日記に書くだろう。
総合病院があるだけあって、ぼくの住む町より人口は多く、駅前も賑やかだ。ぼくが耐えられる程度には、と言うと主治医のK先生も訪問看護のアベさんもなるほどね、と納得顔になる。少なくともぼくの住む町の駅周りには牛丼屋もハンバーガー店もない。風俗店も金券ショップもない。人妻が絞殺体で発見されるラブホテルの看板もない。ぼくにとっての「賑やかな町」とはだいたいそういう定義になる。

「…そこでぼくは壊れた世界に入って行った…」

というのはアメリカのゲイの詩人ハート・クレイン(1899-1932・写真中)の海中投身自殺直前の遺作「崩れた塔」'The Broken Tower'の有名(?)な中盤の1行だが、もちろんぼくはいまさら壊れた世界に入っていくことはなく、お目当ての金券ショップに入って行った。財布のなかは確かめてあった。9000円と小銭が少々。これが来月の生活扶助受給日まで自由になる全部になる。
そこでこのブログを読んでくださっているかたは先週の日記と照らして不審に思われるかもしれない。ぼくは1万円クワバラくんに返してもらったはずではなかったか?
その回答がこれ(写真下)だ。(続く)