今年も踏んだり蹴ったりだった。なにも今年に始まったことではない。なにしろ主治医に「何度死んでいてもおかしくないよなあ」と言われる身で、その都度主の御手がぼくを救い上げてくださるのだった。主は格別生きる望みもない人間はぎりぎりまで放っておい…
今回ご紹介するのは萩原恭次郎『長い髪によごれたリボンを結んであそぶ彼の女』。長いタイトルだが、これもダダイズムらしい。詩人の経歴をおさらいしておこう。 萩原恭次郎(1899-1938)は群馬県生まれ、高橋新吉(1901-1987)とともに日本のダダイズム詩を代表…
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