この詩集には思い出がある。昭和22年手書き謄写版限定50部の祝算之介詩集「島」より白眉の一篇を引く。 『町医』 夜とともに、町医者はやってきた。家来をつれて。その家来は、たぶん同じ猟好きな仲間ででもあろう。 ちいさな部屋のなかには、黄いろい絵具が…
●むかし読んで印象に残った逸話に、貧富の定義をめぐるフィッツジェラルドとヘミングウェイの会話がある。第一次世界大戦後の新人としてデビューし、友人となった彼らはその実ずいぶん資質が異なっていた。同じく「ロスト・ジェネレーション」の作家と目され…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。