川路柳虹・明治21年(1888年)7月9日生~昭和34年(1959年)4月17日没 暴風のあとの海岸其の他より 川路柳虹 「暴風のあとの海岸」 白――明るい海のにほひ、 濁つた雲の静かさ、白――灰――重苦しい痙攣…… 腹立たしいやうな、 掻き毟つたやうな空。藻――流木―― 磯草の…
川路柳虹・明治21年(1888年)7月9日生~昭和34年(1959年)4月17日没 新詩四章より 川路柳虹 「塵溜(はきだめ)」 隣の家の穀倉の裏手に 臭い塵溜(はきだめ)が蒸されたにほひ、 塵塚のうちにはこもる いろいろの芥(あくた)の臭み、 梅雨晴れの夕(ゆふべ)をながれ…
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