ぼくは短期間隔週になった時期もあったが、基本的には初診から現在までずっと毎週通院で、メンタル関係のブログを公開されているかたがたの記事を拝読しても毎週通院というかたにはこれまでお目にかかったことがない。
病状悪化時に隔週になったという記事は読んだ覚えがある。ぼくの場合より以上の監察を要するのだろう。待合室で他の患者さんの様子を見ると、やはり来月とか再来週とか窓口でやりとりしているから、クリニック全体が毎週の通院を方針にしているのではないようだ。
ぼくがひとり暮しなのもこまめな診察を要する案件ではあるだろう。隔週だったら突然すっぽかした時にやばい病状に陥っている可能性もある。二週間もあればそれも起こりうる。
毎週なら病状に悪化の兆しがあっても早目に手が打てる。それに、現在は月曜にクリニックへの通院、金曜は訪問看護を受けているので通常週に二回、祝日などが重なってもどちらかはあるから病状悪化に対して早期発見は万全の体勢ができている。
今週も市内の患者会の案内が新しく出ていたので、診察前にもらって読んだ。呼ばれて診察室に入り案内を見せると、
「まだ考えなくていいよ」
と言われた。ぼくは躁鬱だから、本人が積極的な状態だと見送ったほうがいいようだ。去年の秋頃には、年が明けて春になったら軽いアルバイトや患者会参加の話もあったのだが、病状安定には自宅療養専念で精一杯という診断なのだろう。それはぼくも自覚していて患者会や教会の礼拝出席、アルバイトに耐える自信はまったくない。
この二週間ほどは早朝覚醒やだるさがある、と報告して、
「そういえば今朝気づきました。逮捕されたのは六年前、2007年5月23日です」
「それも奥さんに会おうとした時かい?」
「いえ、協議離婚のためにひと月前から別居して、妻と会ったのは二回。妻からの指定で話し合いのため駅前の喫茶店で会いました。あと二回は眼鏡のスペアを受け取りに、エントランスに置いてもらって顔はあわせていません。それから台所の引き出しに置いてきた結婚指輪を同じ方法で受け取りにいき、マンション前で待っていたら妻の通報で逮捕されました。別居後の妻との接触はこれで全部です」
これで診断書にあった誤解(妻へのストーカー!)も少しは解けただろうか。「嫌なこと思い出させてしまったね」と主治医も言った。