さて、リストもようやく後半になった。「ローリング・ストーン」誌の選ぶオールタイムベストアルバムの261~280位をご紹介する。
261.トレイシー・チャップマン
262.ワーキングマンズ・デッド(グレイトフル・デッド)
263.ザ・ジニアス・オブ・レイ・チャールズ
264.子供は人類の父である(ブラッド・スウェット・&・ティアーズ)
265.コズモズ・ファクトリー(クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル)
266.四重人格(ザ・フー)
267.ひとりごと(ポール・サイモン)
268.サイコ・キャンディー(ジーザス・アンド・メリー・チェイン)
269.女たち(ローリング・ストーンズ)
270.ザ・ビーチ・ボーイズ・トゥディ
271.ゴーインク・トゥ・ア・ゴー・ゴー(スモーキー・ロビンソン)
272.ナイトバーズ(ラ・ベル)
273.ザ・スリム・シェイディLP(エミネム)
274.マザーシップ・コネクション(パーラメント)
275.リズム・ネーション1814(ジャネット・ジャクソン)
276.アンソロジー・オブ・アメリカン・フォーク・ミュージック(ハリー・スミス)
277.アラジン・セイン(デヴィッド・ボウイ)
278.ウルトラ・マドンナ・グレイテスト・ヒッツ
279.マイ・ライフ(メアリー・J・ブライジ)
280.フォーク・シンガー(マディ・ウォーターズ)
今回は筆頭の「トレイシー・チャップマン」を始めとして黒人音楽系が半数(トレイシー・チャップマン自身は白人シンガー・ソングライター系に近い黒人アーティストだが)、順位では次の「ワーキングマンズ・デッド」からの白人ミュージシャンの作品もフォークまたはカントリー系のルーツ・ミュージック色が濃く出ているか、さもなくば黒人音楽色の強い音楽で、白人ロックらしい白人ロックはザ・フーやジーザス・アンド・ザ・メリー・チェインくらいになっている。
この順位まで見てまだシカゴが出ない。ポール・サイモンなら批評家の評価も常に高いのだが。
なぜ「女たち」が「刺青の男」より順位が下か、とか「トゥデイ」は名盤だがもしビーチ・ボーイズから採るならビートルズ、ストーンズ、ディランに並ぶ入選率でしかるべきだろうとか言えばきりがない。スモーキーが入ったがモータウン勢も扱いが小さい。