人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

チャーリー・パーカー

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

昨年逝去した小説家で英文学者の丸谷才一氏は、専攻するジェイムズ・ジョイスについてうまい表現をしていた。ジョイスという作家は巨大な漏斗のような存在で、西洋文学の伝統すべてがジョイスに流れ込み、以後の文学はすべてジョイスから出た、と。それを言うなら現代文学の祖はボードレールだろうと思うが、これがロックならジミ・ヘンドリックスだろう。ジミほどの才能となると自分がジミであることが信じられなかったに違いない。

これがジャズの場合は、この人になる。アルトサックス奏者、チャーリー・パーカー(1920-1955)。代表曲を聴き較べてみよう。
[Charlie Parker-Ornithology:Original Studio Virsion1946]02:59min.
http://m.youtube.com/watch?v=fsAMAIaas94&client=mv-google&gl=JP&guid=ON&hl=ja

先のスタジオ録音はマイルス・デイヴィスが参加していたが次のライヴではトランペットはケニー・ドーハム、ドラムスはマックス・ローチに替わる(動画の年号とメンバーは出鱈目)。05:44min.
[Ornithology:Live1949]
http://m.youtube.com/watch?v=Xm_TCBsvMuk&client=mv-google&gl=JP&guid=ON&hl=ja

3分、6分弱(『四月の思い出』の引用に注意)、そして次のライヴはトランペットにファッツ・ナヴァロ、ピアノにバド・パウエル、ドラムスにロイ・へインズという強力メンバーで同じ曲が07:46min.になる。
[Ornithology:Live1950]
http://m.youtube.com/watch?v=LphuCadyQi0&client=mv-google&gl=JP&guid=ON&hl=ja

ライヴはラジオ中継盤で申し訳ない。だがこれが生のジャズの姿なのです。