人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

三色ごはん

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どうもこの携帯電話のカメラは実物以上にきれいに映るように、というのが裏目に出ているようだ。これは同時に料理したのではなく別々の時に、同じお皿とスプーンとテーブルでなるべく同じ画格になるように撮影したのだが、無駄な努力と言わば言える。冬だったらせっかく料理したてで温かいものが冷めてしまうような面倒な撮影は、いくら猫舌とはいえやらなかっただろう。一枚なんとか妥協できる画像を撮れるまでに五分以上、20カット以上リテイクしてようやくこの程度なのだ。

とりあえず説明すると画像上はガーリックライス、画像中はケチャップチキンライス、画像下は呼び方に異論はあろうがとりあえずドライカレーと呼んでおく。広辞苑に載ってるかな?おお、あった。
【ドライ-カレー】
(dry curry)汁気のないカレー。挽肉とみじん切りの野菜を炒めてカレーの風味をつけ、飯に添えたもの。また肉・野菜などを入れ、カレーの風味をつけた炒め飯。
―の後者の方で、どうせ炒めるならチャーハンと大差はないので玉子を加えた。他の二皿もだ。ちなみに三皿ともパセリをちらしてある。それは一応わかると思う。

遺憾なのはそれぞれの発色で、実物ではガーリックライスは塩バターこしょう炒めでこんなに黄色くないしガーリックのスライスも赤くない。もっと全体にポップコーンくらい白い。
ケチャップチキンライスはこんなに赤くない。ドライカレーは自然に黄色くできたが、画像ではケチャップライスと粉末カレー粉炒めがどちらも赤く見える。何が気に食わないって、チキンライスでもドライカレーでも鶏の挽肉が赤味の強い発色のせいでまるっきり、と言っていいほど判然としない。具といえば、炒り玉子の切れっ端だけがなんとかわかるくらいだ。

これも「きれい撮り」機能の余計なお世話のせいだと思うが、発色が強すぎて別物になっているばかりか、撮影する時はオートフォーカスでピントを合わせるのに、データ保存のための画像処理段階で昔の女優の写真のようにソフトフォーカスで紗のかかったような仕上がりにされて細部が飛んでしまう。この三点の中ではガーリックライスは比較的ましだが、中下は自然な赤みや黄色が赤いセロファンごしに見たような滲んだ強い赤みを帯びている。
せっかくおいしく作れたのにそうは見えない写真で残念だ。まあ適当に冷ます間の余興にはなったが。