--というものが本当にあるのではないか。そうでなければ一日の締めに鍋焼きウドンで小腹をみたさずにはおれない、という症状が毎年冬ごとにやってくる説明がつかない。あえて原因を究明するなら--
これが普通のわかめタヌキうどんら、さすがに毎日は飽きる。ところが土鍋で作るとにわかに同じ材料でも呪縛の鍋料理に化けるのだ。そこで何日でも続けて夜食は鍋焼きウドンでいいや、という塩梅になる。それに何より--
鍋焼きウドンのコストパフォーマンスが抜群なのも呪いの一因になっている。3玉袋入り生麺はスーパーの特売なら78円、玉子も特売なら10ヶ入り98円、後は具やネギやらわかめやらを足しても一食50~60円にもならないのではないか。カップラーメン以下になる。それに冬に鍋とは定番だし。風土病みたいなものかもしれない、とふと思うのだった。