台風一過、8月上旬のうだるような暑さから、日没~夜半はまだしもすごしやすくなってきました。手持ちの備蓄非常食のカップ麺に8月末が賞味期限のものがあり、また何時暑さがぶり返すかもわからないので涼しい晩に夜食にいただくことにします。
カップ麺を含む乾麺インスタント麺類には大別するとノンフライ麺と味つけ油揚げ麺があり、ノンフライ麺類は保存状態さえ気をつけていれば賞味期限はあまり気にしなくてもいい。伝統的なうどん乾麺、素麺、ソバ乾麺、世界各地の伝統的乾麺と同じようなものです。
一方戦後日本独自の発明の味つけ油揚げ麺の方は、製法としては油揚げスナック菓子と同じで、麺自体に味つけがあり熱湯の浸透する時間も短い長所があるかわり、油揚げの分油脂分が酸化しやすい。賞味期限を過ぎると季節や保存温度によっては風味が急激に劣化してしまうので、こちらは賞味期限を文字通り遵守していただいた方がいいでしょう。
カップ麺の代表格「カップヌードル」は日清製粉の登録商標で、数あるカップ麺類でもなかなかスーパーやドラッグストアの特売商品にならないくらい定番人気がある銘柄です。平細麺に独特の風味があり具材も乾燥ネギ、潤沢な乾燥玉子そぼろ、乾燥海老、乾燥ツミレと絶妙にまとまっている。日清製粉といえば今上上皇后妃のご実家が創業者なのも知られますが、上皇后が昭和・平成・令和と皇室の妃であったように「カップヌードル」(「カレーヌードル」「シーフードヌードル」ともに)もすでに元号三代に渡ってカップ麺の象徴的存在たる地位にあります。そうしてカップ麺というものがあるかぎり日清カップヌードル三種もこの世にありつづけるのではないでしょうか。
(ワカメはついでにトッピングしたものです。)