人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

2020年・アニメ界の明暗

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ジビエート

(公式Twitterより)

GIBIATE(ジビエート) ジビエート Blu-ray BOX(2枚組)

ジビエート Blu-ray BOX(2枚組)
35,000円(税込)
[数量]

アニメ『GIBIATE(ジビエート)』2020年7月より放送開始!

ジビエート」のBlu-ray BOXが完全受注生産で発売決定!!
受注数に応じて、特典が豪華になる特別企画を実施!
予約受付は11月30日まで!

<予約特別企画>
受注数に応じて、特典が豪華になる特別企画を実施!

■500セットコース
天野喜孝先生書き下ろしジャケットイラスト
・限定ブックレット(天野喜孝氏のキャラクター原案イラストや芹沢直樹先生のモンスターデザインイラスト、アニメの設定資料など60ページの豪華特別版)

■1000セットコース
500セットコースに加え、
・シリアルナンバー入り生原画
・ノンテロップ版オープニング/エンディング映像

■1500セットコース
1000セットコースに加え、
・声優オーディオコメンタリーおよびインタビュー

■2000セットコース
1500セットコースに加え、
・サントラCD(オープニング/エンディングを含む)
・オープニング/エンディングアーティスト特別インタビュー映像

■3000セットコース
2000セットコースに加え、
・発売イベント開催(実施方法については検討中につき、変更になる可能性がございますのであらかじめご了承ください)

<GIBIATE(ジビエート)Blu-ray BOX>

■予約受付期間 2020年8月13日~2020年11月30日(予定)
■発売予定日 2020年12月より発送開始予定
■仕様 アニメ全12話収録Blu-ray Disc2枚組、アニメ書き下ろしジャケットイラスト、ハードケース収納BOX
■金額 ¥35,000(税込)(別途送料)
■発売元 「GIBIATE PROJECT」製作委員会
■販売元 Age Global Networks

◆アニメ放送日時
7月15日~
TOKYO MX:7月15日22:00-22:30
AT-X:7月15日23:00-23:30
BSフジ:7月16日24:00-24:30

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鬼滅の刃

(C)吾峠呼世晴集英社アニプレックスufotable

(Yahoo! 知恵袋より)
鬼滅の刃興行収入について質問です。 前に興行収入がどの会社にどれくらい入るかを書いたネット記事があったのですが見つからなくなってしまいました。 そこで興行収入アニプレックスや製作会社にどれくらい入るかを知ってるかたがいましたら教えてください。

◎ベストアンサー
 もしも映画鬼滅の刃興行収入が350億円だった場合のお金の配分 50% 175億円 全国の各映画館の収入 40% 140億 制作委員会 (制作、広告費等を引いた上で按分) (内訳)18%集英社 18%アニプレ4%ufotable 10% 35億円 配給会社 (内訳)5%東宝 5%アニプレックス らしいです。

(映画.comより)

【コラム/細野真宏の試写室日記】劇場版「鬼滅の刃」のメガヒットで、どの会社に、いくら利益が出るのか?
2020年11月12日 14:00

「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」公開中!

(前文略)

「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は公開24日目で興行収入204億8361万1650円と、超最速で200億円を突破しました。

これは、これまで数々の歴代1位の記録を持っていた「千と千尋の神隠し」でも公開25日目に興行収入100億円だったので、いかに今回の「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が異例なのかが分かると思います。

しかも、公開わずか24日目で見事に「歴代興行収入ランキング5位」にまでなっています。

さて、今回の「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」のメガヒットで配給の東宝の利益が大きく上がるから東宝の株価が上がる、といった記事をよく見かけます。これは間違いとまでは言えないものの、少し違和感があります。

なぜなら、東宝は、「共同配給の1社」に過ぎず、「製作委員会に入っていない」からです。

この辺りの仕組みがキチンと分かるように、今回は「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」のメガヒットでお金の流れはどうなるのか、を解説します。

最初に押さえておきたいのは、映画の上映においては、主に「配給会社」、「興行会社(映画館)」、「製作委員会」が直接、利益を得られます。

まず、基本的には興行収入(チケット代)の半分が映画館に行きます。

もし「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の興行収入が350億円になるまで大ヒットしたとしましょう。

そうなると、175億円が全国の映画館の売り上げになるわけです。

これは、例えば、新型コロナウイルスによる緊急事態宣言で全国の映画館が止まっていた際に、「ミニシアター・エイド基金」が立ち上げられ、2020年4月13日から5月15日までに3億3102万5487円を集めました。

3億円超と大きい金額ですが、参加団体数117劇場・102団体なので、1団体あたりの平均額は306万円となったようです。

しかも、3人に2人が主に「未来チケットコース」という入場券の先払いの形だったので、この306万円が丸々寄付されたわけでもなかったのです。

こうして考えると、今回メガヒットした「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は、窮地に陥っていた全国の映画館にとって救世主的な作品だったと言えると思います。

ちなみに、こういうメガヒット作品が出た時には、その作品の配給会社がどこであろうと、東宝や松竹、東映などの決算報告書に載ることになります。

これはどういうことかと言うと、要は東宝や松竹、東映などは興行会社(シネコンチェーン)も持っているので、自社が配給に関与していなくても、そのメガヒット作品を自社系列の映画館で上映することによって利益を得ることができているためなのです。

つまり、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」のメガヒットによって、東宝だけではなく、松竹、東映なども利益を上げることができるわけです。

では、興行収入350億円のうち、残りの175億円はどうなるのでしょうか?

ここで「配給会社」が出てきます。

まず「配給会社」が175億円のうち20%の35億円を受け取ります。

さらに、今回の配給は、東宝アニプレックスの共同配給なので、通常は半々となり、その場合は東宝の取り分は17.5億円、アニプレックスの取り分は17.5億となります。

つまり、もし「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が興行収入350億円のメガヒットをしたとしても、冒頭の記事のように東宝が大儲けするわけではなく、あくまで(TOHOシネマズを除くと)東宝の取り分はここまでになるのです。

それでは、残りの140億円はどうなるのでしょう?

ここで「製作委員会」が出てきます。

「製作委員会」とは、作品を作るときに出資をした会社の集合体で、映画がコケてしまえば損失を抱えることになりますが、逆に映画がヒットすれば利益が出ることになるのです。

今回の「製作委員会」は、アニプレックス集英社ufotableの3社となっています。

大まかに言うと、この3社で140億円を分けるのですが、その前に、支出となっている「映画を作った制作費」、「映画を宣伝するための広告費」の清算が必要になります。

「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は、非常に作品のクオリティーが高いので、あくまで想像ですが、制作費は5億円程度と想定されます。

また、広告費は2億円程度と想定されます。

その場合は、利益が133億円となります。(制作費は、アニメーション制作をしたufotableに入ることになります)

さらに、利益の10%にあたる13億円が「制作成功報酬」としてufotableに入ると想定すると、残った利益120億円を製作委員会の出資比率に応じて分けるわけです。

出資比率は、あくまで想像ですが、おそらくアニプレックス45%、集英社45%、ufotable10%と想定されます。

その場合は、アニプレックス54憶円、集英社54億円、ufotable12億円となります。

基本は、このようになりますが、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の場合は、アニプレックスが得意とする入場者プレゼントが今週末から始まるので、この制作費用などは映画館に来た観客への「利益還元」という意味合いを持ちます。

つまり、「アニプレックス54憶円、集英社54億円、ufotable12億円」から、出資比率に基づいて、入場者プレゼントの制作費が引かれていくことになるわけです。

いずれにしても、アニメーション作品を多く手掛ける会社である「アニプレックス」の利益は大きく、「アニプレックス」はソニーの子会社なので、「アニプレックス」の業績がソニーの決算に上方修正をもたらしたのにも納得がいきます。

また、原作本の権利を持っている「集英社」も出版不況が囁かれる今、かなりの大きな利益につながったことが分かります。

そして、アニメーションを実際に作った「ufotable」は、この成功によって、さらに人材育成にもお金をかけることが可能になります。

ufotable」の作品は非常にクオリティーが高いのですが、その原動力になっているのは、エンドクレジットからも分かるのです。

他のアニメーション作品においては、原画はさておき、動画に関しては外注は当然で、東南アジア系に任せている場合も少なくありません。

ところが、「ufotable」の作品の場合は、動画も「ufotable」に所属する人が担当している割合が多く、キチンと人材教育がなされていることがここからも読み取れるのです。

今回のようにクオリティーが非常に高い作品を作った会社がキチンと報われるような仕組みになっていて、今後にも期待できそうな結果になりそうで、作品のファンにとっても映画業界にとっても良い状況が生まれそうです。 (もちろん、原作者にも契約に従って、キチンと利益が行くようになります)

(ABEMA TIMESより)

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』興行収入288億円に 観客動員数は2152万人突破 興行収入1位まであと20億円

ABEMA TIMES12/7, 12:00

 記録的な大ヒットを続ける『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が、10月16日からの全国ロードショーから52日間の興行収入を発表、約288億円になった。また観客動員数は2152万人に到達。興行収入では、歴代1位の『千と千尋の神隠し』(308億円)にあと20億円と迫った。徐々にペースは落ち着いてきたものの、歴代1位の座が確実に迫ってきた。

 「鬼滅の刃」は、週刊少年ジャンプ集英社)に2016年11月から2020年5月まで連載された、吾峠呼世晴氏による人気漫画。主人公の竈門炭治郎をはじめ個性豊かな鬼殺隊の面々と、邪悪な人喰い鬼との戦いが描かれている。2019年に全20局で放送されたTVアニメをきっかけに社会現象的なブームを巻き起こし、コミックスのシリーズ累計発行部数は1億2000万部を突破。コミックス最終23巻は、初版395万部を記録した。

 『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、公開10日間の興行収入が国内史上最速で100億円を突破。その後、24日間で200億円を突破するなど映画史に残る数字を次々と叩き出している。Twitter上では、劇場版の主要キャラクター煉獄杏寿郎にちなんで「#煉獄さんを300億の男にしよう」というハッシュタグが盛り上がり、記録達成にはトレンド入りも必至と見られる。

▼『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』興行成績(公開日10月16日)

公開3日間:興行収入46億2311万7450円、動員数342万493人
公開10日間:興行収入107億5423万2550円、動員数798万3442人
公開17日間:興行収入157億9936万5450円、動員数1189万1254人
公開24日間:興行収入204億8361万1650円、動員数1537万3943人
公開31日間:興行収入 233億4929万1050円、動員数1750万5285人
公開39日間:興行収入 259億1704万3800円、動員数1939万7589人
公開45日間:興行収入 275億1243万8050円、動員数2053万2177人
公開52日間:興行収入 288億4887万5300円、動員数2152万5216人

▼歴代映画興行収入ランキング(興行通信社調べ)

1位『千と千尋の神隠し』(308億円)
2位『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』(288億円)
3位『タイタニック』(262億円)
4位『アナと雪の女王』(255億円)
5位『君の名は。』(250.3億円)

▼「鬼滅の刃」主なトピックス

・LiSAが歌う劇場版の主題歌「炎(ほむら)」が各音楽配信サイトのチャートで合計55冠を達成、ストリーミング再生でも史上最速で1億回を突破した。

・2日の衆院予算委員会で、菅義偉首相が「私も『全集中の呼吸』で答弁させていただく」と発言し話題に。

・芸能界を中心にコスプレに挑戦するタレント等が続々と登場。叶姉妹、田村淳、椿鬼奴GACKT、ざわちん、熊田曜子なかやまきんに君手越祐也など。

・「2020ユーキャン新語・流行語大賞」でトップ10入り。

・コミックス最終巻の23巻発売前日、当日には全国紙5紙に全面広告を展開。特に当日は15人のキャラクターが3人ずつ5紙に登場したことで、早朝から新聞を買い集めるファンで売店などに長蛇の列ができた。

・海外でも劇場版の反響は大きく、台湾ではアニメーション映画として興行収入が歴代1位に。また2021年にはアメリカ・カナダ・オランダなどでの上映も決まっている。