(恋人里霧と偽妹ハイジ)
・町田市を軍事独裁国家と思いけり
・カーテンを真っ先に引くあなた
・「不倫より同人雑誌を作ろうよ」
・俳句とは寸止めの詩型なりしかな
・「お兄さまこのまま里霧さんと寸止めでいいの?」
・髪の毛を枕に残して出て行った
・里霧と妹ともに胎児を葬れり
・わが里霧は子宮が疼く女なり
・清純なわれは妹に「お兄さま」と呼ばれけり
・「お兄さま子宮って疼くものなのよ」
・堕胎とは男受け入れる姿勢そのままに(ゴッドフリート・ベン)
・餓死少女子宮は鼠の巣となって(ベン)
・われは今哀しみのセバスチャン
・われ今は全身朝顔なりしかな
・わたくしはいつも光に目が眩み
・元妻はわれより他に男なし
・妻言うは私は俳句はわからない(妻の父は俳人)
・ウナギ死す「あらあらあらら、あらあらら」
・「どかんときる」「おそれいらん」と馬・股旅