人生は野菜スープ~usamimi hawkrose diary

元雑誌フリーライター。勝手気儘に音楽、映画、現代詩、自炊などについて書いています。

俳句・6

(恋人里霧と偽妹ハイジ)

・町田市を軍事独裁国家と思いけり

・カーテンを真っ先に引くあなた

・「不倫より同人雑誌を作ろうよ」

・俳句とは寸止めの詩型なりしかな

・「お兄さまこのまま里霧さんと寸止めでいいの?」

・髪の毛を枕に残して出て行った

・里霧と妹ともに胎児を葬れり

・わが里霧は子宮が疼く女なり

・清純なわれは妹に「お兄さま」と呼ばれけり

・「お兄さま子宮って疼くものなのよ」

・堕胎とは男受け入れる姿勢そのままに(ゴッドフリート・ベン)

・餓死少女子宮は鼠の巣となって(ベン)

・われは今哀しみのセバスチャン

・われ今は全身朝顔なりしかな

・わたくしはいつも光に目が眩み

・元妻はわれより他に男なし

・妻言うは私は俳句はわからない(妻の父は俳人)

・ウナギ死す「あらあらあらら、あらあらら」

・「どかんときる」「おそれいらん」と馬・股旅